和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

すさみ町にホテル開業 道の駅拠点、温泉施設を併設

開業したフェアフィールド・バイ・マリオット・和歌山すさみ(9日、和歌山県すさみ町江住で)
開業したフェアフィールド・バイ・マリオット・和歌山すさみ(9日、和歌山県すさみ町江住で)
 和歌山県すさみ町江住にある道の駅「すさみ」近くに9日、温泉施設を併設した宿泊特化型のホテル「フェアフィールド・バイ・マリオット・和歌山すさみ」が開業した。同日、オープニングセレモニーがあり、関係者がリボンカットなどで祝った。

 世界でホテルを運営する「マリオット・インターナショナル」(米国)と住宅メーカー大手「積水ハウス」(大阪市)が進めている全国にある道の駅を拠点にした地域活性化事業の一環。この日開業したホテルは国道42号沿いにあり、鉄筋地上6階、地下1階建てで、延べ床面積4300平方メートル。90室あり、海側の部屋からは枯木灘が一望できる。温泉施設は宿泊者以外も利用できる。

 開業に合わせ、道の駅「すさみ」の一角で地元の食材を使った料理が楽しめる「すさみ夜市(よいち)」もオープンした。

 「フェアフィールド・バイ・マリオット」ブランドのホテルは2018年11月から事業を開始。現在、25道府県の自治体と40社のパートナー企業とともに事業連携を進めている。すさみ町のホテルは全国で13番目、県内では4月14日の串本町に次いで2番目の開業となった。

 セレモニーで積水ハウスの石井徹専務は、開業に向けて尽力した関係者に感謝。来賓の岩田勉町長は「多くの町民が首を長くして待っていたホテルが完成した。閉鎖していた温泉も復活して地域の方々も喜んでいると思う。末永く営業をしてもらいたい」と祝いの言葉を述べた。