無人の「岩代駅舎」守りたい 住民有志が活用計画
和歌山県みなべ町岩代地域の住民有志が、無人駅となっているJR岩代駅の駅舎の活用を計画している。活用方法を決めるのに住民の意見を聞くため5月上旬、アンケートを地域の全戸に配布する。「地域の宝として守りたい」と協力を呼び掛けている。
岩代駅は1985年から無人駅となっている。情緒ある木造の駅舎で、シンガー・ソングライター谷山浩子さんの「テングサの歌」に登場することでも知られる。現在も地元の中学生や高校生が通学に利用している他、熊野古道を歩く人の休憩場所にもなっており、地域にとってさまざまな役目を担う特別な施設。
しかし、無人化された駅舎は全国的に、管理コストの削減のために解体してコンパクト化される傾向にあることから、地元の区やPTA、女性会らが現在の駅舎を「地域の宝」として守ろうと計画。2月に「魅力ある岩代駅を考える会」を発足させ、活用方法を検討している。アンケートの結果を活用方法を決める際の参考にしたいという。
アンケートでは、カフェ▽図書▽憩いスペース▽レンタサイクル▽地元産品販売▽キッズコーナー―など19項目を挙げ、希望する上位5項目を選んでもらうようにしている。意見の記入欄も設けている。
岩代地域全戸と岩代小学校の校区である印南町島田橋ケ谷の各戸に配布する。記入した後、10日までに班長に持っていってもらえるよう協力を求めている。
周辺では、印南町にある切目駅が親子向けと文化発信のスペースを備えた地域交流拠点として整備され、上富田町の朝来駅が観光案内所やカフェとして利用されている。
考える会も、岩代駅の駅舎を現在の雰囲気を壊さないように改装することを視野に入れて活用したいという。代表の出口晴夫さん(62)は「住民のコミュニティー、来訪者のもてなし、観光情報の発信拠点として活用できればと思う。住民の思いを寄せてもらい、将来にわたって地域の宝として守り続けられるようにしたい」と話している。
岩代駅は1985年から無人駅となっている。情緒ある木造の駅舎で、シンガー・ソングライター谷山浩子さんの「テングサの歌」に登場することでも知られる。現在も地元の中学生や高校生が通学に利用している他、熊野古道を歩く人の休憩場所にもなっており、地域にとってさまざまな役目を担う特別な施設。
しかし、無人化された駅舎は全国的に、管理コストの削減のために解体してコンパクト化される傾向にあることから、地元の区やPTA、女性会らが現在の駅舎を「地域の宝」として守ろうと計画。2月に「魅力ある岩代駅を考える会」を発足させ、活用方法を検討している。アンケートの結果を活用方法を決める際の参考にしたいという。
アンケートでは、カフェ▽図書▽憩いスペース▽レンタサイクル▽地元産品販売▽キッズコーナー―など19項目を挙げ、希望する上位5項目を選んでもらうようにしている。意見の記入欄も設けている。
岩代地域全戸と岩代小学校の校区である印南町島田橋ケ谷の各戸に配布する。記入した後、10日までに班長に持っていってもらえるよう協力を求めている。
周辺では、印南町にある切目駅が親子向けと文化発信のスペースを備えた地域交流拠点として整備され、上富田町の朝来駅が観光案内所やカフェとして利用されている。
考える会も、岩代駅の駅舎を現在の雰囲気を壊さないように改装することを視野に入れて活用したいという。代表の出口晴夫さん(62)は「住民のコミュニティー、来訪者のもてなし、観光情報の発信拠点として活用できればと思う。住民の思いを寄せてもらい、将来にわたって地域の宝として守り続けられるようにしたい」と話している。