白浜で新作映画ロケ 「ひとくず」の上西雄大監督
児童虐待を題材に描いた「ひとくず」が国際映画祭で高く評価された上西雄大監督の新作、「西成ゴローの四億円」のロケが23日、和歌山県白浜町であった。紀南では有志が「ひとくず」の県内上映を実行委員会をつくって支援しており、今回のロケはそうしたつながりから実現したという。
上西監督は「劇団テンアンツ」の代表で俳優。脚本も手掛ける。昨年の「ロンドン国際映画祭2020」では、「ひとくず」で外国語部門最優秀作品賞と最優秀主演男優賞を受賞した。新作は前後編の2部構成。前編は今年の同映画祭で再び2冠を達成した。
新作は大阪の西成に住む記憶を失った日雇い労働者、土師悟朗が主人公。政府機関の元工作員で、別れた妻と娘がいることなど、徐々に記憶を取り戻す中、娘が難病を患っていることを知り、手術に必要な4億円を稼ぐため、危険な仕事に手を染めていく。
主人公を上西監督自身が務めるほか、奥田瑛二さん、津田寛治さん、木下ほうかさん、笹野高史さん、加藤雅也さん、松原智恵子さんらが出演。「ひとくず」にも出演した徳竹未夏さん、古川藍さんらも参加している。
白浜町では旧白浜空港で外国車が疾走する場面、寺院で上西監督演じる主人公と奥田さん演じる敵役が対峙(たいじ)する場面などを撮影した。現場には「ひとくず」の上映を支援したメンバーも駆け付け、撮影の合間にスタッフと談笑する姿が見られた。
メンバーの一人で、町内で飲食店を営む林ひろみさんは「普段あまり映画を見る方ではないが、児童虐待をリアルに描いた作品に感動し、多くの人に知ってもらいたいと有志に加わった。上西監督をはじめ、劇団の皆さんは気さくで応援したくなる」と目を輝かせて撮影を見守った。
上西監督は「ひとくずでは紀南の皆さんに応援してもらい、ロングランが実現した。新作はまた違った味わいの作品だが、貧富の格差拡大という社会問題を扱っている。多くの人に見てもらい、社会について考えるきっかけになればうれしい」と話している。
前編は9月、後編は今冬に公開予定。
上西監督は「劇団テンアンツ」の代表で俳優。脚本も手掛ける。昨年の「ロンドン国際映画祭2020」では、「ひとくず」で外国語部門最優秀作品賞と最優秀主演男優賞を受賞した。新作は前後編の2部構成。前編は今年の同映画祭で再び2冠を達成した。
新作は大阪の西成に住む記憶を失った日雇い労働者、土師悟朗が主人公。政府機関の元工作員で、別れた妻と娘がいることなど、徐々に記憶を取り戻す中、娘が難病を患っていることを知り、手術に必要な4億円を稼ぐため、危険な仕事に手を染めていく。
主人公を上西監督自身が務めるほか、奥田瑛二さん、津田寛治さん、木下ほうかさん、笹野高史さん、加藤雅也さん、松原智恵子さんらが出演。「ひとくず」にも出演した徳竹未夏さん、古川藍さんらも参加している。
白浜町では旧白浜空港で外国車が疾走する場面、寺院で上西監督演じる主人公と奥田さん演じる敵役が対峙(たいじ)する場面などを撮影した。現場には「ひとくず」の上映を支援したメンバーも駆け付け、撮影の合間にスタッフと談笑する姿が見られた。
メンバーの一人で、町内で飲食店を営む林ひろみさんは「普段あまり映画を見る方ではないが、児童虐待をリアルに描いた作品に感動し、多くの人に知ってもらいたいと有志に加わった。上西監督をはじめ、劇団の皆さんは気さくで応援したくなる」と目を輝かせて撮影を見守った。
上西監督は「ひとくずでは紀南の皆さんに応援してもらい、ロングランが実現した。新作はまた違った味わいの作品だが、貧富の格差拡大という社会問題を扱っている。多くの人に見てもらい、社会について考えるきっかけになればうれしい」と話している。
前編は9月、後編は今冬に公開予定。