和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

山の中に淡いピンク色 みなべ町でもクマノザクラ満開

山間部の緑に映える淡いピンク色の花(15日、和歌山県みなべ町清川で)
山間部の緑に映える淡いピンク色の花(15日、和歌山県みなべ町清川で)
県道田辺龍神線から町道を下った場所にあるクマノザクラの木(15日、和歌山県みなべ町清川で)
県道田辺龍神線から町道を下った場所にあるクマノザクラの木(15日、和歌山県みなべ町清川で)
 紀伊半島南部の固有種、クマノザクラは例年より早めの開花時季を迎えているが、和歌山県みなべ町清川でも満開を迎え、山の緑を淡いピンク色で彩っている。


 クマノザクラは2018年に新しく公表された野生種。紀伊半島南部の和歌山県、奈良県、三重県に分布する。

 県林業試験場によると、主な特徴は開花が早めで3月中旬から下旬に見頃を迎え、葉が出る前に花が開き、白から淡紅色の花弁を持つ。県内の調査では、11市町村に分布していることが分かっている。

 みなべ町内では、県道田辺龍神線の虎ケ峰トンネル付近から町道名の内線を下った道沿いや、名之内広場から桃の川トンネルにかけてと、切目辻トンネルのみなべ町側の1キロくらいの範囲に点在しているのが確認されている。

 みなべ町周辺では、田辺市龍神村柳瀬や高野龍神スカイラインの標高700メートルくらいまでの範囲、日高川町寒川などで見られるという。