ちょっと!注目 ダンサー、振付師 木皮成(きがわ せい)さん(30)/俳優、映像作家、お笑いと多才/古里の串本で舞台をしたい
東京都を拠点に世界各国でダンサー、振付師として活躍している。母校の多摩美術大学で演劇舞踊デザイン学科の非常勤講師を務めているほか、俳優、映像作家、お笑い芸人と、さまざまな顔を持つ。
串本町で生まれ育った。中学、高校時代は学校になじめず、ひきこもりがちだったという。部屋で一人落語を聞き、誰もいない所で披露するなど、寂しい時を過ごしていたと振り返る。
しかし、日本映画「ウォーターボーイズ」を見て、仲間と協力して目標に向かって汗を流すような熱い学生生活に憧れるようになり、一念発起。多摩美術大学に入学し、劇作家野田秀樹さんの下、演劇に打ち込んだ。
その後、演出家宮城聰さんがプロデューサーを務めたアジア舞台芸術祭にスタッフとして参加。アジアのアーティストたちと積極的に交流し、北京、ソウル、ハノイなどのアーティストの作品に関わった。俳優として日本・インド共同制作映画の主演を務めたこともある。
韓国の舞踊チームとの出会いから、身体表現に興味を持つようになり、ダンスにのめり込んだ。2015年にはカンボジアに1年間滞在し、現地の人たちにダンスを指導。現在はマレーシア、フィリピン、インドネシア、韓国、日本の5カ国の仲間とユニット「DEPAY’S MAN(デペイズマン)」を結成し、舞台でダンスを披露している。19年には、自身の作品がインドネシア最大のダンスフェスティバルに招聘(しょうへい)され、絶賛を受けた。振り付けではこれまで、ソニー損保のCMや女性アイドルグループ「乃木坂46」などを担当した。
現代舞踊協会主催の新進芸術家育成Project(プロジェクト)の一環でこのほど、串本町でダンスを指導した。将来は、古里で生の舞台を披露できる場をつくりたいと抱負を述べた。(滝谷亘)
串本町で生まれ育った。中学、高校時代は学校になじめず、ひきこもりがちだったという。部屋で一人落語を聞き、誰もいない所で披露するなど、寂しい時を過ごしていたと振り返る。
しかし、日本映画「ウォーターボーイズ」を見て、仲間と協力して目標に向かって汗を流すような熱い学生生活に憧れるようになり、一念発起。多摩美術大学に入学し、劇作家野田秀樹さんの下、演劇に打ち込んだ。
その後、演出家宮城聰さんがプロデューサーを務めたアジア舞台芸術祭にスタッフとして参加。アジアのアーティストたちと積極的に交流し、北京、ソウル、ハノイなどのアーティストの作品に関わった。俳優として日本・インド共同制作映画の主演を務めたこともある。
韓国の舞踊チームとの出会いから、身体表現に興味を持つようになり、ダンスにのめり込んだ。2015年にはカンボジアに1年間滞在し、現地の人たちにダンスを指導。現在はマレーシア、フィリピン、インドネシア、韓国、日本の5カ国の仲間とユニット「DEPAY’S MAN(デペイズマン)」を結成し、舞台でダンスを披露している。19年には、自身の作品がインドネシア最大のダンスフェスティバルに招聘(しょうへい)され、絶賛を受けた。振り付けではこれまで、ソニー損保のCMや女性アイドルグループ「乃木坂46」などを担当した。
現代舞踊協会主催の新進芸術家育成Project(プロジェクト)の一環でこのほど、串本町でダンスを指導した。将来は、古里で生の舞台を披露できる場をつくりたいと抱負を述べた。(滝谷亘)