和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月16日(土)

パティシエの卵がケーキ販売へ 27日、田辺駅前のイベントに参加

27日に販売する特産品を使ったケーキ(和歌山県田辺市湊で)
27日に販売する特産品を使ったケーキ(和歌山県田辺市湊で)
 和歌山県田辺市出身で、神戸市の製菓学校1年生の杉若紗雪さん(19)が、和歌山の特産品を使ったケーキや焼き菓子を27日に田辺市内のイベントで販売する。将来は地元での開業を目指しており「訪れてくれた人を笑顔にしたい」と一足早い「パティシエデビュー」に意気込んでいる。

 杉若さんは神島高校の卒業生。昨年と今年、紀州石神田辺梅林でのイベントでスイーツの販売を企画していたが、新型コロナウイルスの影響で中止になっていた。

 卒業後に進学した製菓学校では、洋菓子の製法を学びながら製菓衛生師の国家資格取得を目指している。神島高の恩師、那須正樹教諭(47)の提案で出店を決めた。

 ケーキは5種類。県独自品種のイチゴ「まりひめ」を使ったショートケーキ、ミカンのシュークリーム、同市本宮町で生産された番茶を使ったモンブランなどがある。そのほかにプリンや焼き菓子など数種類作る。価格は110~320円。

 JR紀伊田辺駅前の田辺エンプラス(田辺市湊)の大きなひさしの下で27日にある「EN―JOYマルシェ」に出店する。当日は同じ製菓学校で学ぶ同市出身の山本江莉那さん(19)と一緒に販売する。午前10時~午後4時。

 出店の屋号は「maru(マル)」。丸は一本でつながり、人とのつながりを絶やさないという思いを込めた。杉若さんは「この機会にいろんな人たちとつながりたい」と期待している。