温泉水や樹皮使い創作 龍神の羊毛フェルト作家矢野さん
和歌山県田辺市龍神村福井の羊毛フェルト作家矢野玲子さん(35)は、龍神村産のスギの樹皮や温泉水など地元の素材を生かして創作に取り組んでいる。矢野さんは「これからもさまざまな素材を取り入れたり、他業種の人と協力したりして独創的な作品を作り、地域を盛り上げていきたい」と話している。
羊毛フェルトは手芸の一つ。一般的には、せっけん水の中にヒツジの毛を浸し、手のひらでもみ固める手法(水フェルト)と、特殊な針で羊毛の繊維を絡ませて形を作っていく手法(ニードルフェルト)の2種類がある。
温泉水を使うようになったのは、あるテレビ番組で温泉水で洗髪すると髪の毛がごわごわになることを取り上げていたのを見て、ヒツジの毛も同様になるのではないかと思ったのがきっかけ。
試してみると、温泉水のアルカリ性の成分により、柔らかい毛が固形化してきれいに仕上がった。今ではすべての水フェルトの作品で温泉水を使っているという。
作品を作る体験型講座(ワークショップ)を開く時、湯は100%龍神村の温泉水を使用。手の肌がつるつるになったという参加者がいたり、「龍神村に出掛けて温泉に入ってみたい」といった話が出たりするという。
矢野さんは、2019~20年に田辺市などによる人材育成事業「たなべ未来創造塾」に参加。地域の課題解決に向けたビジネスプラン作りをする中で、龍神村内にある素材を使って新たなブランドをつくることを目指した。
プランの具現化に向けて取り組む中で、龍神村内の林業家から、スギの皮をほぐすと柔らかくなると聞いて羊毛と交ぜてみたら、羊毛の生地からちらりと見える樹皮がアクセントになった作品ができ、自身も気に入ったという。今ではブローチ、ピアス、イヤリングなどのアクセサリーには、龍神村産のスギの樹皮を交ぜている。
最近は、林業家から譲ってもらった地元のサクラの枝に、機織りの道具で編んだ羊毛をつるして壁掛けの作品を試作するなど創作活動の幅を広げている。
矢野さんは「コロナの影響で教室を開きにくい状況だが、地元にある素材と羊毛を組み合わせた作品をこれからも作っていきたいし、それが龍神村のPRにつながったらと思う」と話している。
羊毛フェルトは手芸の一つ。一般的には、せっけん水の中にヒツジの毛を浸し、手のひらでもみ固める手法(水フェルト)と、特殊な針で羊毛の繊維を絡ませて形を作っていく手法(ニードルフェルト)の2種類がある。
温泉水を使うようになったのは、あるテレビ番組で温泉水で洗髪すると髪の毛がごわごわになることを取り上げていたのを見て、ヒツジの毛も同様になるのではないかと思ったのがきっかけ。
試してみると、温泉水のアルカリ性の成分により、柔らかい毛が固形化してきれいに仕上がった。今ではすべての水フェルトの作品で温泉水を使っているという。
作品を作る体験型講座(ワークショップ)を開く時、湯は100%龍神村の温泉水を使用。手の肌がつるつるになったという参加者がいたり、「龍神村に出掛けて温泉に入ってみたい」といった話が出たりするという。
矢野さんは、2019~20年に田辺市などによる人材育成事業「たなべ未来創造塾」に参加。地域の課題解決に向けたビジネスプラン作りをする中で、龍神村内にある素材を使って新たなブランドをつくることを目指した。
プランの具現化に向けて取り組む中で、龍神村内の林業家から、スギの皮をほぐすと柔らかくなると聞いて羊毛と交ぜてみたら、羊毛の生地からちらりと見える樹皮がアクセントになった作品ができ、自身も気に入ったという。今ではブローチ、ピアス、イヤリングなどのアクセサリーには、龍神村産のスギの樹皮を交ぜている。
最近は、林業家から譲ってもらった地元のサクラの枝に、機織りの道具で編んだ羊毛をつるして壁掛けの作品を試作するなど創作活動の幅を広げている。
矢野さんは「コロナの影響で教室を開きにくい状況だが、地元にある素材と羊毛を組み合わせた作品をこれからも作っていきたいし、それが龍神村のPRにつながったらと思う」と話している。