白浜町は１１日の町議会全員協議会で、湯崎保育園の新園舎建築計画について、新たな建設地とした町消防本部横の町有地で来年２月にも造成を始める考えを示した。その後に予定する建築工事は２０２２年末に終えるとのスケジュール案も明らかにした。

　新園舎を巡っては、別の県有地に建てる予定だったが、付近住民の理解を得られなかったため、町は移転先の変更を決めた。

　スケジュール案は、２１年６月に造成工事を終える▽２１年４月から園舎設計に着手▽２２年３月から本体工事を始め、同年末に完成―という内容。

　県有地で整備する当初の計画の完成時期は「２０年度中（２１年３月）」だったため、今回の案通りに事業が進めば、１年９カ月後ろへずれ込むことになる。

　計画の変更に伴い、町は町議会１２月定例会に追加で補正予算案を提案する。県有地での建設のために本年度予算に計上していた工事費など計２億２１４０万円を減額し、町有地を造成するための計３９００万円を計上する。約７３００立方メートルの土砂を掘削し、園舎を建てるための敷地約１６２０平方メートルを造る。

　町は、計画の変更に伴う全体事業費は約２億３９９０万円になるとの試算も示した。造成地を比較的きれいな四角形にすることで園舎が建てやすくなり、建築工事費は当初の２億１７２０万円よりも約１７％圧縮して１億８千万円にできると説明している。

　当初の全体事業費（予算ベース）は約２億３９００万円。うち設計や地質調査分の約６６０万円は執行済み。