投網で落ちアユ狙う 古座川で伝統のササ立て漁
和歌山県古座川町内の古座川流域で、産卵のため川を下る落ちアユを狙った「ササ立て漁」が始まっている。各地で地域の住民らがアユを目掛けて網を投げている。漁期は12月19日まで。
川の中にササを立てて並べ、風で揺れるササの葉を警戒して右往左往しているアユを目掛けて、長さ約8メートルの小鷹網(こたかあみ)を投げる伝統の漁法。アユが川を下るのを完全にせき止めてしまわないよう、立てるササの間隔を50センチ以上空けることを、古座川漁協が決めている。
同町宇津木の上野泰義さん(74)は毎年、同町立合の古座川でこの漁をしている。山で採ってきたササを川に立て、アユの姿を確認しやすいよう、川底には河原で集めた白い石を並べている。この作業に3日かかるという。
定年退職後の14年前からササ立て漁をしているという上野さんによると、雨の後の晴れた日、冷え込んだ日の翌日、川が増水した日の翌日が漁に適しているという。
16日は午前5時40分から漁を始め、8時半ごろには全長16~21センチのアユを約50匹取っていた。「今年は9月20日のササ立て漁の解禁後、川の増水や台風などの影響で漁ができる日が少なかった。もうアユはだいぶ下ってしまっている可能性もあるが、11月中旬ぐらいまでは漁を続けると思う」と話した。
ササ立て漁は、古座川流域の約50カ所で行われている。ササは、川底に鉄のくいをハンマーで打ち込んでできた穴に差し込み、ハンマーで打って立てられている。増水後には修繕も必要になる。上野さんは「網を投げるのはまだまだ大丈夫だが、くいを打つのが一番の重労働。あと何年続けられるか」と話した。
川の中にササを立てて並べ、風で揺れるササの葉を警戒して右往左往しているアユを目掛けて、長さ約8メートルの小鷹網(こたかあみ)を投げる伝統の漁法。アユが川を下るのを完全にせき止めてしまわないよう、立てるササの間隔を50センチ以上空けることを、古座川漁協が決めている。
同町宇津木の上野泰義さん(74)は毎年、同町立合の古座川でこの漁をしている。山で採ってきたササを川に立て、アユの姿を確認しやすいよう、川底には河原で集めた白い石を並べている。この作業に3日かかるという。
定年退職後の14年前からササ立て漁をしているという上野さんによると、雨の後の晴れた日、冷え込んだ日の翌日、川が増水した日の翌日が漁に適しているという。
16日は午前5時40分から漁を始め、8時半ごろには全長16~21センチのアユを約50匹取っていた。「今年は9月20日のササ立て漁の解禁後、川の増水や台風などの影響で漁ができる日が少なかった。もうアユはだいぶ下ってしまっている可能性もあるが、11月中旬ぐらいまでは漁を続けると思う」と話した。
ササ立て漁は、古座川流域の約50カ所で行われている。ササは、川底に鉄のくいをハンマーで打ち込んでできた穴に差し込み、ハンマーで打って立てられている。増水後には修繕も必要になる。上野さんは「網を投げるのはまだまだ大丈夫だが、くいを打つのが一番の重労働。あと何年続けられるか」と話した。