チョウトンボ
夏本番を迎え、水生植物で水面が覆われたため池などで、金属色の羽が美しいチョウトンボがひらひらと飛び回っている。
チョウトンボは全長4センチほど。和歌山県田辺市内のため池では、雄が水辺の枝先などに止まり、縄張りを主張する姿が見られる。別の雄が近づくと激しく追い払う。近年、チョウトンボが好む水環境が減ってきているという。
トンボに詳しい熊野自然保護連絡協議会の南敏行会長(73)は「平地で深い池を好み、次々と移動しながら繁殖するのだろう。雄の羽は光の加減で青紫色に輝いてきれい。雌は黒っぽく見える。出合ったらじっくり観察してほしい」と話している。