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東京のIT企業が進出 白浜町の第3オフィスに初

11月に開所予定の新たなITオフィスの完成イメージ図。入居企業が初めて決まった(和歌山県白浜町提供)
11月に開所予定の新たなITオフィスの完成イメージ図。入居企業が初めて決まった(和歌山県白浜町提供)
 和歌山県と同県白浜町は21日、町内で今秋に開所予定のITオフィスに、東京のIT企業が進出すると発表した。この施設への入居決定は今回が初めて。

 ITオフィスになるのは、綱不知湾近くの保養所だった建物。大阪市の企業が購入し、町と県の補助を受けて改修している。鉄筋コンクリート3階建て(延べ床面積985・85平方メートル)で、企業へ貸すために7室を設けるという。11月に開所する予定。

 町内には、すでに「公設公営」のITオフィスが二つある。現在は計10社が入居していて「満室」の状態。今秋に開所予定の施設は町内3カ所目で「民設民営」になる。

 進出するのは、建設業界向けの業務統合システムの開発、販売を手掛ける「オフィスコンシェルジュ」(東京都豊島区、小松延顕代表)。白浜は内勤営業の拠点にする。都外に拠点を設けるのは宮崎県日南市に次いで2例目。

 地元で9人を雇う予定。操業開始は9月で、新施設の開所までは同町中の「クオリティソフト」の一室を借りる。

 今回の進出決定について、白浜町の井澗誠町長は「歓迎したい。コロナ禍でテレワークやワーケーションが注目されており、今後も県と連携してIT企業の集積地となるよう取り組みたい」と話した。

 井澗町長や小松代表らは27日、和歌山県庁での進出協定調印式に出席する。

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