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白浜に第三のITオフィス 民間企業が整備へ

3カ所目となるITオフィスの完成イメージ図(和歌山県白浜町提供)
3カ所目となるITオフィスの完成イメージ図(和歌山県白浜町提供)
 和歌山県白浜町と県は1日、町内で3カ所目となるITオフィスを整備する民間企業が決まったと発表した。この企業は町と県から補助を受けて保養所だった建物を改修し、来年秋に供用を始める予定。

 町内にある第1、第2両オフィスはいずれも「公設公営」だが、3カ所目は「民設民営」になる。

 ITオフィスを整備するのは、映画館経営や不動産の賃貸・販売を手掛ける「オーエス」(大阪市)。計画の概要や資金計画などを、町幹部や有識者でつくる町の選定委員会が審査して決めた。町によると、企画提案の参加表明は2社からあったが、その後、1社が辞退したという。

 オーエスが改修するのは、綱不知湾近くにある元保養所の施設(鉄筋コンクリート3階建て)。1~3階に40~90平方メートルの計7室の貸室を設けるほか、ワーキングスペースも造る。延べ床面積は985平方メートル。来年1月に着工し、約2億4千万円をかけて耐震化も含め整備する。町と県は3千万円ずつを補助する。同社は建物の名称を「白浜ワーカーズビレッジWHITE」(仮称)とする。

 3カ所目のオフィス整備の方針が決まったことを受け、井澗誠町長は「これまでも問い合わせは多く、新たな施設の整備が急務だったが、今回で企業誘致に弾みがつく。白浜町をICT(情報通信技術)の先進地として売り出す絶好の機会になる」と話した。仁坂吉伸知事は「企業は例えば5年前より100倍や1万倍くらい関心が高い。それは熱しやすく冷めやすいものなので、いまがチャンス。完成は来年になってしまうが、(11月に東京で開催する)シンポジウムでアピールしたい」と話した。

 町の第1オフィスは同町湯崎にあり、6社が入居。第2オフィスは平草原公園にあって4社が入っている。どちらも満室の状態。

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