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梅干し4千個被災地へ贈る みなべの梅干し製造会社

梅の郷救助隊の尾﨑剛通隊長(左)に梅干しを渡すウメタの泰地雄也業務企画室長=9日、和歌山県みなべ町山内で
梅の郷救助隊の尾﨑剛通隊長(左)に梅干しを渡すウメタの泰地雄也業務企画室長=9日、和歌山県みなべ町山内で
 九州などで豪雨による災害が相次ぐ中、和歌山県みなべ町山内の梅干し製造会社「ウメタ」が9日、個別包装した梅干し4千個を被災地への救援物資として、民間災害ボランティア団体「紀州梅の郷救助隊」に託した。

 ウメタは、これまでにも被災地へ梅干しを贈った実績がある。今回も、各地で豪雨災害が発生していることから提供することを決め、町を通じて同隊に託した。

 9日はウメタ本社前で引き渡し式があり、同社業務企画室の泰地雄也室長(35)が、同隊の尾﨑剛通隊長(71)に梅干しを詰めた箱を渡した。

 泰地室長は「これから被災地で復旧が本格的に始まる。梅干しを食べて、気温が高い中での作業に頑張ってもらえればと思う」と話している。

 尾﨑隊長によると、これまで地震や風水害の被災地へメンバーと駆け付けて救援活動をしてきたが、今回は新型コロナウイルス感染予防の観点から、出動を控えているという。被災地の熊本県、長野県などには救援活動を通じた知人がいることから、梅干しを宅配便で送ることを検討している。

 また、現地でどんな物資が必要かを問い合わせた上で、これまで隊に寄せられた寄付金の中から役立つ物品を購入し、梅干しと一緒に送ることも考えている。

 どこに送るかはまだ決めていないが、来週中に発送する予定だという。ただし、発送までに県内で災害が起きた場合は、出動して救援に当たり、この梅干しを持っていくことにしている。

 尾﨑隊長は「被災地へ行く気持ちがあるのに行けないのは苦しい。災害があるたびに地域の応援があり、物資の提供もあって隊の活動ができる。今回の梅干しの寄贈もありがたいし、梅産地の皆さんの気持ちも届けるようにしたい」と話している。

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