和歌山県みなべ町の「二十歳を祝う会」が４日、同町東本庄のふれ愛センター・プララホールであった。２０歳を迎えた若者たちが振り袖やスーツ姿で参加し、大人としての決意を新たにするとともに、再会を喜び合った。


　町出身者や住民票が同町にある２０歳の１３７（男６７、女７０）人が対象で、当日は１１７人が出席した。

　式辞で山本秀平町長は「２０歳になり、保護者の同意なしにさまざまな権利を得、自由な人生を歩めると同時に責任が生じる。他責思考ではなく自責思考に変換することが大人になること。『かっこいい大人』とは何だろうと考え、ぜひ自分の道を見つけて、悔いのない人生を送ってほしい」とエールを送った。

　来賓代表であいさつした町議会の原田覚議長は「こうして今日を迎えられたのは、家族や仲間、恩師ら支えてくれた方々のおかげ。人とのつながり、絆を忘れず行動し、困った人に手を差し伸べられる大人になってほしい」と呼びかけた。町内の中学校の恩師らも出席し、祝福した。

　２０歳の出席者を代表し、南部中学校出身で和歌山大学教育学部２年の片山将希さんが「一人一人が自分の行動に責任を持ち、社会の一員として向上心を持って前進していきたい。今日を迎えられたのは皆さんのおかげ。自分を信じ、若者らしく夢と希望を持って、責任ある行動のとれる大人となるよう精進したい」と決意を述べた。

　この後、出席者は、片山さんら実行委員が企画した福引抽選会を楽しんだほか、学校別や友人らと一緒に記念撮影をした。

■ 印南町は１２日

　印南町は１２日、同町印南の町体育センターで「二十歳の成人式」を開く。対象者は８１（男３７、女４４）人。