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16の宿泊施設と避難所協定 那智勝浦町、災害時の感染防止

宿泊施設を避難所に使用するための協定書に署名する関係者(25日、和歌山県那智勝浦町で)
宿泊施設を避難所に使用するための協定書に署名する関係者(25日、和歌山県那智勝浦町で)
 和歌山県那智勝浦町は25日、新型コロナウイルスの感染防止対策として、台風・大雨の際に避難所が3密(密閉、密接、密集)となるのを防ぐため、町内の宿泊施設を避難所として使用するための協定を16施設と結んだ。

 町によると、台風などの際には避難所となった小学校などでは多くの人が避難して「3密」が発生する恐れがあることから、宿泊施設を避難所として活用することを計画した。

 協定は、町が避難情報を発令した際、避難宿泊者1人につき1泊5千円を、町が宿泊施設に対して支払うもので、素泊まりであれば町民の自己負担はない。

 町役場で同日、16施設のうち9施設の担当者が出席した協定の締結式があり、堀順一郎町長が「町民が安心してゆっくりできることにつながると思う。町民の安全安心がより向上した」とあいさつ。

 取り組みに協力した同町北浜の温泉民宿小阪屋のオーナー・小阪健司さん(43)は「新型コロナウイルスの影響で営業が厳しい中、自分たちも助かる。安心して来ていただけるよう頑張りたい」と話していた。

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