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白浜町長に井澗氏3選 元国会議員2氏退ける

3選を決め、万歳して喜ぶ井澗誠氏(中央)=26日午後10時45分ごろ、和歌山県白浜町で
3選を決め、万歳して喜ぶ井澗誠氏(中央)=26日午後10時45分ごろ、和歌山県白浜町で
白浜町長選挙開票結果
白浜町長選挙開票結果
 任期満了に伴う和歌山県白浜町長選は26日投開票され、無所属で現職の井澗誠氏(65)=自民県連、公明県本部推薦=が4370票を獲得して3選を決めた。新顔で元参院議員の大江康弘氏(66)は3559票、新顔で元衆院議員の玉置公良氏(65)は3523票。投票率は63・75%で、前回とほとんど同じだった。


 井澗氏は選挙戦で、観光振興策などの政策をあまり語らず、新型コロナウイルス感染拡大への対策が「まず取り組むべきことで、最大の争点だ」と訴え続けた。

 新型コロナが町に及ぼす影響について「これまでに経験したことのない危機」と表現。プレミアム商品券の発行や水道料金の減額など、約1億3800万円規模の町の経済対策をまとめたことをアピールしつつ「国や県の力を借りて白浜を守る」「第2弾の対策を講じる」などと主張し、支持を集めた。

 しかし、前回に続いて町議会の西尾智朗議長ら議員の多くから支援を受けたが、有効投票数に占める自身の得票率は38・16%で、前回の49・78%から10ポイント以上減らした。

 20代から政治の世界で活躍してきた大江氏は、これまでの経験や人脈を生かすと主張。「失われた連帯意識を取り戻すためにトップとして進むべき道をしっかり示す」などと訴え続けたが、及ばなかった。

 玉置氏は昨年秋の出馬表明以降、ミニ集会を繰り返すなどして支持拡大を図り、選挙戦では「町民が主役」と繰り返し主張。支持政党や世代を問わずに共感を広げようとしたが、届かなかった。

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