和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

刷新か継続か、現新が激しく火花 和歌山県串本町長選

串本町長選(右)と町議選のポスター掲示板=和歌山県串本町串本で
串本町長選(右)と町議選のポスター掲示板=和歌山県串本町串本で
 13日投開票の和歌山県の串本町長選と町議選(定数12)は終盤戦に入り、舌戦も熱を帯びている。町長選は新顔で前町議の清水健太郎氏(47)と5選を目指す現職の田嶋勝正氏(66)が激しく火花を散らしている。

■「町民のための政治」 清水氏

 清水氏は「町民のための政治実現」「既得権益の打破」を掲げ、住宅耐震化推進、高齢者の交通問題改善、漁業の復活やIT産業による雇用創出、子育て環境の整備などを訴えている。

 10日夜には町文化センターで、個人演説会を開いた。「予定調和では面白くない」と来場者に質問や提言を求め、それに答える形で進行。その様子を動画投稿サイトで配信する予定。

 清水氏は「手応えはつかみにくいが、住民の『町を変えたい』という熱は感じる。このまま走りたい」と話している。12日は午後7時半ごろから、オークワ串本店前で街頭演説の予定。

■「ロケットで産業振興」 田嶋氏

 田嶋氏はロケットを活用した産業振興や健康で長寿な町づくりなどを訴えている。10日は選挙カーに乗り込み、町内各地をくまなく回って支持を呼びかけた。

 田嶋氏は「動画投稿サイトなどSNSを活用した情報発信が広まり、選挙の様式が変わってきた。情報が歪曲(わいきょく)されるのではないか。最終的にどれだけ票が集まるか読みにくい」と話す。それでも「回った感じはかなり良い」と手応えを感じている。

 12日は選挙カーでの街宣に加え、午後1時半からは古座地区の古座漁村センターで街頭演説を行い、「最後のお願い」に回る。

■混戦の町議選

 町議選は15(現職9、元職2、新顔4)人が12議席を争っている。定数の1減に加え、それぞれ田並、有田地区を地盤としていた現職2人が退いたことで「空白地帯」が生まれ、混戦に拍車がかかった。

 ある現職町議は「激戦の割にまちは静か。票の動きが読みづらい。支持基盤をしっかり固めるだけでなく、何とか上積みしないと厳しい」と話す。

 前回は定数13に対して17人が立候補し、最下位当選は381票だった。400票が当選の目安になるのではないか、と見ている候補者が多い。

■13日深夜に決着

 投票は13日午前7時~午後7時、町内30カ所で行われ、午後8時に町役場(サンゴ台)で開票する。町選挙管理委員会によると、町長選は午後10時、町議選は午後11時半ごろに確定する見込みだという。

公式SNS!フォローしてね!
友だち追加

アクセスランキング

趣味・娯楽

読者チャンネル

新着リリース

紀伊民報からのお知らせ