松の木の上で鳴き声を上げるトビ(和歌山県白浜町中で)
春真っ盛りの和歌山県の紀南地方で、留鳥が恋の季節を迎えている。カラスやサギ類が巣材をくわえて飛んでいく姿が見られ、トビやキジが鳴き声を響かせている。
トビはトンビとも呼ばれ、最も身近な猛禽(もうきん)類。全長約60センチで羽を広げると1・6メートルほどになる。
繁殖期の雄は求愛などのために甲高い鳴き声を上げる。うまくペアができれば高木の上に皿状の巣を作って子育てに励む。
主に動物の死骸や魚、小動物などを食べるが、人の食べ物も好き。日本野鳥の会県支部会員は「人に慣れてしまうため、餌をあげないで」と話している。