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【奈良ホテル】1909年の創業日より始まる唯一残されたレジスターブック(宿帳)約9カ月間の修復を終え、展示を再開

JR西日本ホテルズ
未来へのメッセンジャー『宿帳』を修復し、未来へ。

 株式会社奈良ホテル(奈良市高畑町 1096、代表取締役社長:原田 隆太) は、 昨年迎えた創業115周年を機に、奈良ホテルに唯一残されたレジスターブック(宿帳)を約9カ月間かけて修復し、2025年3月26日(水)12:30より展示を再開いたしました。
 この度、レジスターブック帰還を記念して、本館ロビー前ショーケースのデザインをレジスターブック仕様に刷新。修復作業のパネル展示や、修復中に発見されたインク吸い取り紙(復元)も展示しています。






修復前:装丁がずれた状態になり、本紙にたわみが生じている。背表紙の接続部分が破れて外れている。

修復後:表紙と背表紙を補修し一体化させた上で本紙に取り付け、洋装本にしたて直した

 

レジスターブック(宿帳)について
本レジスターブックは、創業日の1909年(明治42年)10月17日~1911年(明治44年)5月7日までの約3年間の宿泊者情報が1冊に綴じられたもので、全体で2,000名様以上の宿泊者が書き記されています。この唯一残されたレジスターブックは奈良ホテル及び奈良の観光業の歩みを今に伝えるのみならず、我が国の近代旅館業史を考える上で重要な資産であるととらえ、大切に保存し、ホテルの歴史と共に未来へと受け継いで参ります。

修理過程の一部

修理前調査:デジタルカメラによる写真撮影など修理前の状態の記録を行う

ドライクリーニング:本紙表面の埃等を柔らかい刷毛を用いて除去


補強:破れている箇所等の位置を調整し、帯状の紙で補強を行う

解体:装丁を解体し、表紙等を外す

インク吸い取り紙の存在を発見
このインク吸い取り紙は、各ページの間にある破られた痕跡と、ほぼ全てのページに文字が反転して写っている箇所が見られたことから発見されました。さらに画像ソフトを用いて色調やコントラストを調整した結果、吸い取り紙に書かれていた文字の復元にも成功いたしました。また、この紙には当時のグループホテル名が全て記されていたことから、インクを吸い取ることだけではなく、チェーンホテルの宣伝も兼ねていたと考えられます。

写真を左右反転させコントラストを調整した画像(緑線内に文字が確認できる) 株式会社 文化財保存


復元した吸い取り紙のイメージ画像(色調、フォント、大きさ、配置を復元) 株式会社 文化財保存


奈良ホテルについて



奈良公園隣接の小高い丘に建つ奈良ホテルは、明治42年(1909 年)の創業以来、多くの賓客をお迎えしてきました。桃山御殿風檜造りの本館は辰野金吾氏の設計。館内随所の調度品が明治の時を思い起こさせ、その雰囲気はまるで美術館に泊まるようです。
100年以上の時を経てなお重厚華麗な姿を見せ続ける関西随一のクラシックホテルで、記憶に残る一日をお過ごしください。

奈良ホテルに関する詳細は公式ホームページ https://www.narahotel.co.jp/ からもご覧いただけます。

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