買い物代行始める 「地域への恩返し」和歌山県田辺市龍神村の酒店
和歌山県田辺市龍神村宮代の酒店「たちばなや」(寒川佳子さん経営)が、市街地のスーパーマーケットで商品を代わりに買ってくる買い物代行サービスを始めた。地元で商店が減る中、自分たちにできる形で住民に貢献したいという寒川さん(64)は「店を支えてくれた皆さんに恩返しができれば」と話している。
店は親の代からおよそ50年営業しており、以前は生鮮品を含む食料全般を扱っていたが、現在は酒類をメインに食料品や雑貨などを扱っている。2023年、不慮の事故で夫の鉄夫さん(享年64)を亡くし、店を続けるかどうかを迷う時期があったが、近隣住民らの励ましで廃業を思いとどまった。
村内の買い物施設に関しては23年夏、地元唯一のスーパーマーケットが廃業した。さらに昨年末には地元にあった鮮魚や肉類を取り扱っていた商店も閉めるなど買い物する場所が少なくなっている。一方、スーパー跡に開店した大手コンビニエンスストアでは、生の魚や肉類を買うことができないため、買い物代行サービスを始めることにしたという。
サービス内容は週2回、上富田町内にある複数のスーパーマーケットに寒川さんが出向いて、客から依頼のあった商品を購入し、たちばなやで受け渡す仕組み。手数料は1品目当たり50円とした。
寒川さんは「自分たちも廃業を考えたこともあったが、近隣の皆さんの支えで続けることができている。移動手段が限られているお年寄りだけではなく、近隣事業所に勤めるなどする人にも(買い物代行サービスを)気軽に利用してもらいたい」と話している。
店は親の代からおよそ50年営業しており、以前は生鮮品を含む食料全般を扱っていたが、現在は酒類をメインに食料品や雑貨などを扱っている。2023年、不慮の事故で夫の鉄夫さん(享年64)を亡くし、店を続けるかどうかを迷う時期があったが、近隣住民らの励ましで廃業を思いとどまった。
村内の買い物施設に関しては23年夏、地元唯一のスーパーマーケットが廃業した。さらに昨年末には地元にあった鮮魚や肉類を取り扱っていた商店も閉めるなど買い物する場所が少なくなっている。一方、スーパー跡に開店した大手コンビニエンスストアでは、生の魚や肉類を買うことができないため、買い物代行サービスを始めることにしたという。
サービス内容は週2回、上富田町内にある複数のスーパーマーケットに寒川さんが出向いて、客から依頼のあった商品を購入し、たちばなやで受け渡す仕組み。手数料は1品目当たり50円とした。
寒川さんは「自分たちも廃業を考えたこともあったが、近隣の皆さんの支えで続けることができている。移動手段が限られているお年寄りだけではなく、近隣事業所に勤めるなどする人にも(買い物代行サービスを)気軽に利用してもらいたい」と話している。