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「古里発展に力尽くす」 二階氏が出馬会見、参院選和歌山

次期参院選和歌山選挙区への立候補を表明する二階伸康氏(6日、和歌山県和歌山市で)
次期参院選和歌山選挙区への立候補を表明する二階伸康氏(6日、和歌山県和歌山市で)
 自民党が今夏の参院選和歌山選挙区(改選数1)の公認候補に決めている二階伸康氏(47)が6日、和歌山県和歌山市の党県連事務所で記者会見を開き「一日も早く、古里和歌山の発展のために力を尽くしたい」と意気込みを述べた。

 二階氏の父親は元党幹事長の俊博氏。父の跡を継ぐ形で昨秋の衆院選和歌山2区に党公認で立候補したが、離党し参院議員からくら替え出馬した世耕弘成氏との保守分裂選挙となり、敗れた。二階氏は会見で「敗戦という結果を謙虚に受け止め、足らざるところを見つめ直し、改めるところは改める姿勢で、再び国政に挑戦したいと決意した」と話した。

 最優先に取り組むのは「一日も早いガソリン価格の引き下げ」。放置すれば地域の活力が停滞するといい、早期の暫定税率廃止を目指すとした。また、大阪市に2030年に開業見込みの「カジノを含む統合型リゾート施設(IR)」の来場者に対する県内への観光誘客▽ロケット産業関連などの企業誘致▽半島防災、半島強靱化(きょうじんか)▽食料安全保障-も重点政策に挙げた。

 次期参院選には、二階氏と党公認を争った前有田市長の望月良男氏(52)も無所属で出馬の意向を固めている。望月氏は世耕氏に近いとされ、二階氏は再び保守分裂選挙に挑まなければならない可能性がある。

 このことについて二階氏は、党県連での選考の中で、投票に敗れた方は選ばれた方を応援すると互いに約束したとし「党の先輩や仲間の前で約束をしたことが、仮にほごにされることがあれば、残念な気持ちだ」と述べた。

 これまでに、参政党の林元政子氏(50)、立憲民主党の村上賀厚氏(65)、無所属の末吉亜矢氏(53)も立候補を表明している。

■町村会など推薦

 県町村会(会長=岡本章九度山町長)と県町村議会議長会(会長=谷畑進有田川町議会議長)は二階氏への推薦を決定。各会長が6日、和歌山市の県自治会館で二階氏に推薦状を手渡した。岡本会長は「(二階氏に国政で)働く場所を持ってもらうことが、和歌山県のためになると確信している」と述べた。

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