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【動画】春はもうすぐ 523人が疾走 UMEロードマラソン、和歌山県田辺市

 春を感じる好天に恵まれた23日、和歌山県田辺市内でマラソンや登山のイベントがあり、多くの人でにぎわった。


 第11回「南紀田辺UME(ウメ)ロードマラソン」(実行委員会主催、紀伊民報など後援)は、田辺市上の山1丁目の田辺スポーツパーク陸上競技場を発着点に開かれ、523人が梅咲く里を走った。

 ハーフ、10キロ、5キロ、3人一組でそれぞれが5キロを走るチームマラソンの計4部門あり、田辺西バイパスや芳養町から上芳養にかけての県道、市道がコース。スタート前には、陸上競技場の人工芝張り替えやトラックの部分補修の完成を記念したセレモニーもした。ランナーは梅の花が咲き始めた景色を楽しみ、地元の人やスタッフの声援を受けながら走った。

 カンボジア代表でリオデジャネイロ五輪の男子マラソンに出場経験がある、お笑い芸人の猫ひろしさん(47)が招待選手として参加。「コースが素晴らしく、景色がものすごくきれいだった。親しみやすい人が多く、農家の人も応援してくれてうれしかった。走る間に給水所で梅干しを5個食べた。ミカンも甘くておいしかった」と語った。

 ハーフの総合優勝は、男子が田辺市高雄中学校出身の和歌山北高校3年、太田煌さん(18)で、記録は1時間9分16秒だった。太田さんは「ここまできついとは思っていなかった。坂でだいぶ失速したけど、4月から関東の大学に進学するので、その前に地元の大会で1位になることができて良かった。応援も励みになった」と話した。

 10キロ男子39歳以下で1位になった千葉県出身で串本古座高校1年、渡部拓宙さん(16)は「坂がきつかったけど、温かい応援があって笑顔になりながら走れた」と言い、楽しんだ様子だった。


■高尾山の絶景楽しむ 上秋津で春まつり

 田辺市上秋津では、高尾山(標高606メートル)への登山や地域の地蔵を巡るウオークなどのイベント「秋津野春まつり」があり、子どもから高齢者まで多くの人が楽しんだ。

 地域づくり団体「秋津野塾」(野村悠一郎塾長)が主催し、2019年以来、6年ぶりに開いた。

 「高尾山登山」には約100人が参加した。主会場の上秋津農村環境改善センター前をスタートし、地域で栽培が盛んな梅やミカンの畑に沿った道などを歩いて、約6キロ先の山頂を目指した。経塚記念塔がある頂上では、スタッフに登山証のスタンプを押してもらい、市街地を一望できる風景を満喫した。

 田辺市栄町の会社員、坂本真一さん(54)は、会社の仲間3人とピクニックを楽しんだ。「頂上でご飯を食べるのを楽しみにしていた。風もないし、気持ちいい」と笑顔だった。

 「ふるさとお地蔵さんウオーク」には約60人が参加。2~5人のグループが、約4・5キロのコース上に設けられた各ポイントで、クイズに答えながらゴールを目指した。

 会場では産品の販売、制服などのリユースコーナー、飲食やキッチンカーの出店があり、にぎわった。上秋津中学校の1、2年生が、登山やウオーク、飲食店などの運営を手伝った。


梅林に囲まれたコースを駆け抜けるランナー(和歌山県田辺市中芳養で)
梅林に囲まれたコースを駆け抜けるランナー(和歌山県田辺市中芳養で)
高尾山の山頂付近で記念撮影をする家族連れ(和歌山県田辺市で)
高尾山の山頂付近で記念撮影をする家族連れ(和歌山県田辺市で)
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