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絵の具アートに挑戦 大学生の指導で児童、和歌山県すさみ

中村千結さん(左)からアドバイスを受けて絵の具を使ったアート作品を制作する児童=和歌山県すさみ町周参見で
中村千結さん(左)からアドバイスを受けて絵の具を使ったアート作品を制作する児童=和歌山県すさみ町周参見で
 和歌山県すさみ町周参見にある「すさみキャンパス」(旧国保すさみ病院)で25日、体験講座があり、地元の小学生12人が絵の具を使ったアート作品を制作した。京都芸術大学外苑キャンパス(東京都)3年の中村千結さん(23)が講師を務めた。

 一般社団法人すさみキャンパス(すさみ町周参見)の取り組みの一環。旧病院を人が集まる場所にしようと、都市部の大学生らを招いて、空き部屋をデザイン、改修している。

 中村さんは、地域おこし協力隊に関心があり、事前に現地を訪れて実際の活動内容や生活を体験できるインターン制度を利用して来町。「ともだちの部屋」をテーマに約4週間かけて部屋を改修している。「子どもたちが気軽に集まってくれる部屋にしたい」とカラフルな魚や動物の絵を壁に描いたり、手作りのケーキやパンダの置物で飾ったりしている。仕上げとして、この日児童が制作した作品を部屋に飾る。

 体験講座で児童は、自分で選んだ4色の絵の具に洗濯のりを混ぜてコップに入れ、キャンバスにたらして作品を完成させた。

 参加した橋本珠奈さん(周参見小4年)は「思っていた以上にきれいな作品ができてうれしかった」と喜んでいた。

 中村さんは「子どもたちが『楽しい』と言ってくれてうれしかった。ワークショップを通していろいろと発見があった」と話した。

 すさみキャンパスの岩﨑友彦代表理事(51)は「関係人口の来訪者がアートをきっかけにすさみっ子とつながってくれてうれしい」と喜んだ。

 町を訪れた中村さんは長崎県五島市出身。町の印象について「人がオープンで温かい。何度も来たいと思った」と話していた。

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