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那智山で節分行事 世界遺産にぎわう

節分祭鬼追い追儺式で、宝物殿から豆をまく男成洋三宮司(左から2人目)ら=3日、和歌山県那智勝浦町那智山で
節分祭鬼追い追儺式で、宝物殿から豆をまく男成洋三宮司(左から2人目)ら=3日、和歌山県那智勝浦町那智山で
 世界遺産に登録されている和歌山県那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)で3日、「大檀那」と呼ばれる人たちや地元の小学生が参列し「節分祭鬼追い追儺(ついな)式」が営まれた。

 本殿前で男成宮司が祝詞を奏上した後、鬼の面を着けた男性職員が悪鬼退散の式を執り行った。続いて、宝物殿前で、神職が15メートルほど離れた場所にある「鬼」と書かれた直径約1・5メートルの的を狙って矢を射、見事命中すると参拝者から歓声が上がった。

 最後に、宝物殿回廊から男成宮司らが「福は内、鬼は外」との掛け声で、参拝者に向かって豆をまいた。奈良市から家族で訪れていた男性(44)は「家族みんなが元気で、よい年になればうれしい」と話した。

 隣にある世界遺産・那智山青岸渡寺でも節分会が営まれた。午前7時から午後3時ごろまで約30分ごとに豆まきなどがあり、多くの参拝者でにぎわった。

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