和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

災害時ドローン活用へ/上富田町 ナカト産業と協定

災害時などにおける無人航空機の運用に関する協定を結んだナカト産業の中井政斗代表(左)と上富田町の奥田誠町長=上富田町朝来で
災害時などにおける無人航空機の運用に関する協定を結んだナカト産業の中井政斗代表(左)と上富田町の奥田誠町長=上富田町朝来で
 災害時の情報収集や捜索などで無人航空機(ドローン)を活用しようと、上富田町と燃料配達事業などを手がけるナカト産業(上富田町朝来)はこのほど、無人航空機の運用に関する防災協定を結んだ。

 町と同社はこれまでに、大規模災害時に町が要請し、同社から軽油や重油、灯油などの供給を受ける協定を結んでいる。同社は昨年、社内にドローンサービスの部門を立ち上げた。今回、ドローンを災害や地域課題の解決にも生かそうと協定に至った。

 災害発生時など、町の要請に応じ、同社所有のドローンを使い、情報収集や行方不明者の捜索などに協力する。赤外線カメラなどを搭載したドローンを活用する。

 同社の中井政斗代表は「能登半島地震の際に燃料供給の支援に行き、現地の状況を見る中で災害時のドローンの可能性を感じた。セミナーを開催し、ドローンへの関心を持ってもらったり、飛ばせる人を増やしたりするなど、地域の防災に貢献していきたい」と語った。

 奥田誠町長は「大変心強く感じており、町の防災力向上に大きく寄与するもの。今後も連携を図り、災害対策を進めていきたい」と話した。

 同社は、一般社団法人企業価値調査機構(東京)が運営し、全国の中小企業の中から成長性や独自性など、輝く企業50社を選ぶ「2024年度SMBグロース企業賞(燃料配送部門)」にも選ばれている。

公式SNS!フォローしてね!
友だち追加

アクセスランキング

趣味・娯楽

読者チャンネル

新着リリース

紀伊民報からのお知らせ