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大賞、特別賞を同時受賞 ぼうさい甲子園で熊野高校(和歌山)

ぼうさい甲子園の表彰式・発表会に参加した熊野高校メンバー(和歌山県上富田町朝来で)
ぼうさい甲子園の表彰式・発表会に参加した熊野高校メンバー(和歌山県上富田町朝来で)
 優れた防災活動を顕彰する本年度の「1・17防災未来賞『ぼうさい甲子園』」で、和歌山県上富田町の熊野高校が、高校生の部最高賞の「ぼうさい大賞」と、特別賞の「大震災対策賞」を同時受賞した。


 ぼうさい甲子園は、1995年1月17日に発生した阪神大震災の経験と教訓を未来に継承していくため、子どもらが取り組む防災活動を顕彰する事業。

 小学生、中学生、高校生、大学生、特別支援学校・団体の5部門があり、計108校・団体が応募。各部門で「ぼうさい大賞」、優秀賞、奨励賞を1校・団体ずつ選んだ。さらに、各部門の「ぼうさい大賞」からグランプリ1校を決めた。兵庫県などが主催。

 熊野高は2016年度から毎年「熊野高校Kumanoサポーターズリーダー部」が、ぼうさい甲子園に応募。高齢者の安否確認や救命時に胸部を覆う「AEDシート」の普及などの活動が評価されて毎年入賞していて、22年度にはグランプリに選ばれた。

 本年度、サポーターズリーダー部は従来の活動に加え、田辺市とJRによる合同避難訓練にも参加。その他、1年生が授業で取り組んだ防災マップ作りなども含め、学校として応募した。高校生の部には34校・団体の応募があった。

 さらに部門賞以外の特別賞として、南海トラフ地震や首都直下地震への対策につながる取り組みに授与される「大震災対策賞」にも選ばれた。受賞は熊野高のみ。

■「取り組み継続を」

 昨年12月21日に神戸市で表彰式と活動内容の発表会があった。

 熊野高からは、サポーターズリーダー部のキャプテン・蔦原未夢羽さん(1年)、副キャプテン・平見聖さん(1年)、古田紗羅さん(2年)、太田天馬さん(2年)のほか、生徒会長の寒川竣介さん(2年)、生徒会副会長の古久保昊さん(2年)=以上、総合学科=と、谷本知咲さん(1年)=看護科=が参加した。

 蔦原さんは「避難訓練など、防災意識を高める取り組みを今後も継続していきたい」、平見さんは「先輩たちが賞を取り続けてきたことはすごいことだと思う。この連鎖を断ち切らず、下の学年にもつなげていきたい」と話した。

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