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体験型ゲームで防災力アップ 住民と大学生らが開発し初開催、和歌山・上富田

避難所の開設や運営を疑似体験する防災ゲームに取り組む参加者(17日、和歌山県上富田町市ノ瀬で)
避難所の開設や運営を疑似体験する防災ゲームに取り組む参加者(17日、和歌山県上富田町市ノ瀬で)
 和歌山県上富田町の住民有志や大学生らでつくる実行委員会が17日、同町の市ノ瀬体育館で、防災イベント「かみとんだ防災大作戦」を初開催した。多くの人が訪れ、ゲームや展示を通じて防災意識を高めていた。


 実行委は有事の際に自分の命を守るための知識やノウハウを身に付けるための情報を提供したり、防災リーダーを育成したりしようと、昨年12月に結成。地域住民や県内外の大学生、熊野高校kumanoサポーターズリーダー部などが参画している。

 この日は、実行委が開発した防災ゲーム「かみとんだ防災ミッション」の体験や防災グッズの展示、地震体験車、牛乳パックで皿を工作して非常食を食べる炊き出し体験などがあった。

 防災ゲームはこのイベントの最中に大規模地震が発生したという想定で、参加者が情報本部と受付班、救護班、生活班の4グループに分かれ、避難所の開設や運営に挑戦するという内容。午前の部には約30人が参加した。備蓄品を調べたり、避難者を受け入れる場所を設けたりする生活班で班長を務めた前川紋子さん(63)=上富田町岩田=は「いろんな課題を持った方が次々と避難して来られるという想定で対応が大変だったが、皆で協力し合えば何とかできるということが分かった」と話した。

 実行委員長の後棟晃さん(36)=同町朝来=は「元日の能登半島地震で皆さんの防災意識が高まっている中、今日は多くの方々に来ていただくことができた。続けることが大切なので、今後も取り組んでいきたい」と話していた。

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