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人が人を「思」う年に 宮司が大筆書き、和歌山県田辺市の本宮大社

来年への願いを込めた一文字を揮毫した九鬼家隆宮司(手前左)=11日、和歌山県田辺市本宮町で
来年への願いを込めた一文字を揮毫した九鬼家隆宮司(手前左)=11日、和歌山県田辺市本宮町で
 和歌山県田辺市本宮町の世界遺産・熊野本宮大社で11日、九鬼家隆宮司(68)による来年への願いを込めた大筆書きがあった。約3メートル四方の布に、長さ1・3メートルほどの大筆を使って「思」という一文字を力強く揮毫(きごう)した。

 師走恒例の取り組みで、今年で17回目。

 この日は本殿前で参拝者らが見守る中、九鬼宮司が白装束にたすき掛けという姿で登場し、大筆書きを披露。今年の一文字は昨日、ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の授賞式の報道を見て、決めたという。

 九鬼宮司は「家族や友人など大事な方への思いとか、人が人を思う優しさは平和につながる。来年は平穏で平和であるようにと思って揮毫した」と話した。

 この書は来年1月10日ごろまで、授与所前に掲げて参拝者を迎えるという。

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