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スマホの危険知って 熊野高校でセキュリティー教室

不正アプリの怖さを生徒に紹介する當山善三さん(右)=22日、和歌山県上富田町朝来の熊野高校で
不正アプリの怖さを生徒に紹介する當山善三さん(右)=22日、和歌山県上富田町朝来の熊野高校で
 熊野高校(和歌山県上富田町朝来)は22日、1年生の約200人を対象にしたサイバーセキュリティー教室を開いた。講師を務めた警察職員が、不正アプリに感染させたスマートフォンを遠隔操作する様子を実演し、その恐ろしさを説明。スマホを使う時は注意するよう生徒に求めた。

 講師を務めた警察庁技官の當山善三さんは、宅配業者などを装ったショートメールで偽サイトに誘導し、不正アプリをインストールさせるという感染の手口を紹介。感染したスマホからはさまざまな情報が取れるほか、盗聴も可能だとした上で、所有者が感染にまったく気付かないケースもあると説明。生徒に「怖さがあるということを覚えていてほしい」と話した。「スマホは必ずロックする」「パスワードは推測されにくいものにする」などの対策を講じる大切さも話した。

 田辺署生活安全刑事課の金澤智幸係長は「私は大丈夫、関係ないと思う人が多いかもしれないが、実際に高校生でも被害に遭っている」と指摘し「(インターネットやSNSは)便利なツールだが、危険もある。使う時は気を付けて」と呼び掛けた。

 参加した垣内茉裕さん(16)は「遠隔操作でメッセージが送られてくることがあると知って怖かった。私のスマホにも似たようなショートメールが届いたことがある。届いたらすぐ消すようにしたい」と話していた。

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