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特殊詐欺に気を付けて 年末に向け白浜署が啓発

銀行の利用者(左)に啓発品を手渡す白浜署員=16日、和歌山県白浜町で
銀行の利用者(左)に啓発品を手渡す白浜署員=16日、和歌山県白浜町で
 年末に向けて和歌山県警白浜署は16日、白浜町の紀陽銀行白浜支店前で、特殊詐欺への注意を促す啓発活動をした。署員5人が高齢者らに啓発品を手渡し「詐欺の電話に気を付けて」と呼び掛けた。

 同署管内では5月、60代男性の携帯電話に架空請求のショートメールが届き、50万円分の電子マネーをだまし取られる詐欺の被害があった。このほか、息子をかたり金を要求するオレオレ詐欺の電話や、架空請求のはがきやメールに関する相談も署に寄せられているという。

 この日は、「有料サイトの未納料金がある」「風邪をひいて声が変わった」といった詐欺の手口を紹介するチラシや、警察官や金融機関職員を名乗ってキャッシュカードを取りに行ったり、暗証番号を聞いたりする手口を記したポケットティッシュを配布した。

 同署生活安全刑事課生活安全係の下村亮太さん(25)は「ショートメールやはがきなど、身に覚えのないものには相手に一切連絡せず、警察に相談してほしい。年末年始に家族で集まる機会があれば、詐欺への注意や対応なども話し合ってもらえたら」と呼び掛けている。

 県警によると、今年1~11月に県内であった特殊詐欺被害の認知件数は44件(前年同期比3件減)。被害額は約7700万円(同約1億6700万円減)だった。手口別では、オレオレ詐欺が最多の26件(同2件増)。次いで架空請求詐欺が14件(同3件減)あった。

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