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一流シェフが指導 和歌山県神島高生徒が特訓、うまいもん甲子園

ホテル日航プリンセス京都の中埜智史総料理長(左)から助言を受ける神島高校の3人=和歌山県田辺市文里2丁目で
ホテル日航プリンセス京都の中埜智史総料理長(左)から助言を受ける神島高校の3人=和歌山県田辺市文里2丁目で
 高校生が独自レシピの料理を競う「第13回ご当地!絶品うまいもん甲子園」の全国大会に神島高校(和歌山県田辺市文里2丁目)の生徒3人が出場する。11月3日の本番に向け、25日には学校でホテル日航プリンセス京都(京都市)の中埜智史総料理長から指導を受け、優勝に向けてレベルアップを図った。

 3人はいずれも3年生の関奈々子さんと鈴木櫻さん、緒方柚奈さん。近畿エリア大会で惜敗したものの、全国が対象の敗者復活戦で断トツの1位となり、出場権を獲得した。全国大会に各地区の代表10校が出場する。

 今回のテーマは「ご当地食材を生かした人気中食・外食メニュー開発」。神島高のレシピは「梅とタイとトルティーヤ」で、地域特産の南高梅と白浜町産の養殖マダイを使用。フライにしたマダイとレタス、パプリカにタルタルソースをかけて、トルティーヤでまく。マダイの下味に梅酢、タルタルソースには梅肉とカリカリ梅を加えている。トルティーヤは梅の剪定(せんてい)枝で燻製(くんせい)し、香りでも梅が味わえる。

 3人の調理を観察し、試食した中埜さんは「タイと梅だと和食をイメージしがちだが、西洋風においしくまとめたアイデアは素晴らしい。若者向けに十分商品化できる。楽しんで調理しているのも好感が持てる」と評価。「食感、梅の香り、味わいが大切」とフライの揚げ方や燻製の方法を助言した。

 緒方さんは「フライをサクッと揚げる方法を教わった。燻製も今まで時間だけを気にしていたけれど、どうすれば香りが付きやすいかが分かった。早速実践して、地元の応援に応えたい」と話した。

 今回の指導は「うまいもん甲子園」に協力するキリンビバレッジが、全国大会出場チームにプロの料理人を派遣する「チャレンジキッチン」の取り組み。全国大会は東京都であり、大会公式ユーチューブでの配信もある。

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