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インフル一気に警報級 年末年始、感染防止対策しっかりと、和歌山

田辺保健所管内の定点当たりインフルエンザ患者数
田辺保健所管内の定点当たりインフルエンザ患者数
 16日から22日までの1週間で、和歌山県内1定点医療機関当たりで確認されたインフルエンザ患者数は30・63人となった。前週(9~15日)から倍増し、一気に警報基準値(30・00人)を超えた。最大9連休となる年末年始は帰省や行楽で人の動きが活発になり、一層感染拡大が進む可能性がある。医療関係者らは感染防止を呼びかけている。

 県が26日に、感染状況を発表した。保健所管内別では海南が53・00人と最も多い。田辺は26・71人で警報に達していないものの、前週(10・14人)から大幅に増えている。

 増加の背景には空気の乾燥や寒さの強まりによる室内換気頻度の減少、新型コロナウイルス対策の緩みなどが考えられる。

 田辺保健所では「感染症予防には手洗いとマスク着用を含む咳(せき)エチケットが有効なのはこれまでと同じ。予防接種は発症をある程度抑えたり、重症化を予防したりする効果がある。効果が現れるまで2週間ほどかかるが、恐らくピークはまだ先で、今からでも間に合う」と呼びかける。

 年末年始は医療機関も9連休となるところが多い。「今症状がある場合は早めに受診してほしい。連休中の発症に備え、市販の解熱剤やゼリーなど喉越しの良い飲食物なども備えておくとよい」と指摘。「体調が悪い時は帰省などは取りやめ、休養に充てることも大事」と話している。

 新型コロナウイルス、マイコプラズマ肺炎と合わせ「トリプルデミック(3感染症の同時流行)」も心配されていたが、現在のところ新型コロナ、マイコプラズマとも落ち着いている。

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