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シンボルの巨木倒壊 オガタマノキ ほこら直撃、和歌山県田辺市の住吉神社

鮎川王子社(左)と若宮社のほこらを直撃したオガタマノキの巨木=和歌山県田辺市鮎川の住吉神社で
鮎川王子社(左)と若宮社のほこらを直撃したオガタマノキの巨木=和歌山県田辺市鮎川の住吉神社で
 和歌山県田辺市鮎川の住吉神社で5日未明、県の天然記念物に指定されているオガタマノキの巨木(高さ約30メートル、幹回り約4・5メートル)が倒壊、下にあった若宮社や鮎川王子社のほこらを直撃した。神社関係者は「この巨木は神社のシンボルでもあり非常に残念。人的な被害がなくて良かった」と話している。


 この巨木は、建物の裏側にある県指定天然記念物の社叢(しゃそう)の斜面に生えていた。根ごと倒れており、この影響で一抱えほどもある岩がいくつも地面から飛び出してきている。

 神職の音無長裕さん(62)によると、倒壊の前兆はなく、近くの住民が5日午前0時40分ごろに大きな音を聞いたという。

 住吉神社は熊野古道のハイカーが立ち寄ったり、子どもたちが遊び場に使ったりしている。音無さんは「ほこらの修復や斜面の対策を講じないといけないが、規模が大きい。市や県に相談したい」と対応に苦慮している。

 14日に秋祭りを控えているが、本殿や拝殿に影響はないとみられ、通常通り営む予定。

 住吉神社では昨年8月、社叢のシイが倒れ、王子社や玉垣が破壊された。今年3月に修復が終わったばかりだった。

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