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スペインから訪問団 和歌山県紀南地方で熊野古道歩きを体験

英語でガイドをした本宮中学校の生徒(左)に拍手を送るガリシア州青少年交流訪問団のメンバーら=和歌山県田辺市本宮町で
英語でガイドをした本宮中学校の生徒(左)に拍手を送るガリシア州青少年交流訪問団のメンバーら=和歌山県田辺市本宮町で
 世界遺産「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」があり、同じく世界遺産の「熊野古道」を有する和歌山県と姉妹道提携を結んでいるスペイン・ガリシア州の青少年交流訪問団が来県した。6日まで田辺市と和歌山市に宿泊しながら熊野古道を散策したり、観光名所を視察したりしている。

 県とガリシア州では姉妹道提携を基盤とし、相互理解を深めながら将来を担う人材を育成しようと、2010年度から青少年交流事業を実施。18~30歳を対象に募集し、学生や社会人15人と随行者1人が1日に和歌山県を訪れた。

 2日には熊野古道の人気コースである田辺市本宮町の発心門王子から熊野本宮大社までの約7キロを、地元・本宮中学校3年生12人と一緒に散策。中学生は英語で見どころを案内した。

 伏拝王子で案内役を務めた栗栖和さん(14)は「めったにない機会を頂けてうれしい。和歌山、熊野の素晴らしさを知って、また訪れたいと思ってもらえたら」と話した。

 姉妹道である熊野古道などへの興味から参加したという大学生のアルベルト・ネイラ・フェレイロさん(19)は「中学生の案内はとても良かったし、仲良くなれた。ぜひサンティアゴ巡礼路にも来ていただいて、大歓迎したい」と笑顔を見せた。

 訪問団は期間中、熊野三山を訪れたり、新宮高校(新宮市)や星林高校(和歌山市)の生徒と交流したりするほか、田辺市の新庄総合公園や白浜町の三段壁、白良浜の視察なども予定している。

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