和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

300人超の支援集まる 10月、能登に直接寄付、和歌山県古座川のチャリティー歌の会

これまでに歌の会を開いた場所を示した地図。支援金とともに被災地に届ける(和歌山県古座川町中崎で)
これまでに歌の会を開いた場所を示した地図。支援金とともに被災地に届ける(和歌山県古座川町中崎で)
歌集を見ながら懐かしの童謡などを口ずさむ参加者(和歌山県すさみ町周参見で)
歌集を見ながら懐かしの童謡などを口ずさむ参加者(和歌山県すさみ町周参見で)
 能登半島地震の被災地支援のため、和歌山県の古座川童謡唱歌の会(滝尻京子代表)が2月から実施している「チャリティー歌の会」の参加者が、延べ300人を超えた。滝尻代表(80)らは10月下旬に石川県能登町を訪問し、支援金を直接寄付する。滝尻代表は「参加した人がいたから続けられた」と感謝を口にする。


 歌の会は、元日の地震発生を受け「何か役に立ちたい」という思いから、参加者から集めた参加費を全額、被災地に届けようと企画。古座川や串本、すさみ、那智勝浦の各町で毎月1回、場所を変えて開いてきた。

 滝尻代表によると、2011年の東日本大震災では、バザーを開いて支援した経験はあった。しかし、各地に赴いて歌の会を開くのは初めての試みだった。会員と相談し、歌詞カードを用意するなど準備を進め、2月からスタートした。

 1回目は、古座川町中崎にある滝尻さん経営のカフェであった。その後は滝尻さんや会員が会場探しに奔走し、公民館や交流施設などに協力してもらって続けてきた。

 7月7日に那智勝浦町であった歌の会は、七夕ということもあり、会員がササを用意。「能登に笑顔を」「元気な能登が帰ってくることを祈ってます」などと書いた短冊が飾られた。「会員からアイデアを出してもらえるようになって、回を重ねるごとに手応えを感じるようになってきた」と振り返る。

 8月4日に古座川町であった歌の会をゴールと定めていたが、少しでも長く続けようと、10月に串本町大島でも開くことにしたという。

 滝尻さんは「1回では多く集まらないが、人数が少なくても回数を重ねればと思い続けてきた。支援してくれた人はもちろん、場所を提供してくれた人に感謝したい。チャリティーに対して理解してもらえてうれしかった」と話す。

 企画当初から、集まった支援は直接渡したいという気持ちがあったという。地震発生後、和歌山県や県内市町村から多くの職員が派遣された能登町を訪問先に決め、10月28~30日に会員と共に訪問する。「わずかではあるが、被災地の住民に喜んでもらえるよう、自分たちの足でこれまでの気持ちを届けたい」と語った。

 最後となる歌の会は、10月6日午後1時から、大島の紀伊大島開発総合センターである。参加費は千円。歌詞カードを用意しているので気軽に参加してほしいという。

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