和歌山県白浜町東白浜にある綱不知公園で23日夜、約200年の歴史がある「綱の地蔵盆踊り」(実行委員会主催)があった。ゲームやアニメのキャラクターなどに仮装した老若男女が参加し、にぎわった。
江戸後期から伝承されているという盆踊り。地域住民たちが、公園の中心に組まれたやぐらを囲み、「白浜音頭」「炭坑節」に続いて、地域に伝わる念仏踊り「鈴木主水(もんど)と白糸口説き」の歌に合わせて踊った。
実行委員長の正木秀男さん(73)は「旧白浜町ではかつて各地区で地蔵盆踊りが行われていたが、現在残っているのはここだけ。地域の貴重な伝統を守っていきたい」と話した。
「鈴木主水と白糸口説き」の歌に合わせて踊る参加者(23日、和歌山県白浜町で)