和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

海水浴客数、前年比3万人減 猛暑の影響か 7月の和歌山県白良浜

3350人が訪れた7月27日の白良浜海水浴場(和歌山県白浜町で)
3350人が訪れた7月27日の白良浜海水浴場(和歌山県白浜町で)
 夏本番を迎え、和歌山県白浜町の白良浜海水浴場は連日、家族連れや若者でにぎわっているが、人出は例年に比べて少ない。町観光課によると、7月の海水浴客数(速報値)は6万2877人で、昨年同月に比べて3万487人減った。同課は「猛暑で海水浴を避けている人が多いのではないか」と話している。


 7月で海水浴客が最も多かったのは、14日の8200人。次いで7日の4410人、6日の4250人。強い日差しを避け、早朝や夕方に海水浴を楽しむ人の姿も見られる。

 一方、6月は1万9491人で、前年同月に比べて7975人増えた。最も多かった日は12日で、2923人だった。

 昨年8月は、盆休みの14、15日に台風が来襲した影響で、前年同月より8万4315人少ない7万9865人だった。

 同課によると、2019年まで白良浜の海水浴客は40万人を超えていたが、コロナ禍で20年は15万2千人にまで減少。21年は17万2千人、22年は29万3千人と回復していたが、23年は19万8千人と前年より9万5千人減少した。

 海水浴場の開設期間は5月3日~8月31日。

■宿泊客は昨年並みか

 白浜温泉旅館協同組合(加盟24施設)によると、8月の宿泊客は昨年並みの約13万人を見込んでいる。7月の数字は集計中だが、こちらも昨年並みの約10万人を見込んでいた。

 ある宿泊施設関係者は「7月は微増。もう少し増えると思っていたが、酷暑で海を避ける人が増えているのではないか。さらに能登半島地震を受け、国による北陸への旅行支援があったので、そちらへ客が流れた影響もあったと思われる。8月は天候次第だが、昨年並みになるのではないか」と分析した。

 別の宿泊施設関係者は「コロナ禍後、アジアはもちろん、欧米からの客が増えている。減った国内客の穴を外国人客が埋めてくれている」と話した。

公式SNS!フォローしてね!
友だち追加

アクセスランキング

趣味・娯楽

読者チャンネル

新着リリース

紀伊民報からのお知らせ