自転車で熊野を一周する「クマイチ」ルートを巡り、スタンプを押すなど条件を満たすと認定証がもらえる「クマイチスタンプラリー」が始まった。参加は無料。来年３月末まで。スタンプ帳は「上富田サイクルステーション・クミッチ」（上富田町朝来）などで配布している。

　紀南エリアサイクルツーリズム協議会と、一般社団法人紀州くちくまの未来創造機構の主催で、「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録２０周年を記念した事業。各地を巡ってスタンプを押しながら人と交流して思い出をつくってもらい、クマイチ達成の認定証を贈ろうと企画した。

　クマイチは、上富田町から国道４２号を南進し、新宮市から国道１６８号、国道３１１号を走って県南部を一周するルート。途中、熊野三山（熊野那智大社、那智山青岸渡寺、熊野速玉大社、熊野本宮大社）を巡る。総距離は約２３０キロ。

　認定証の発行条件には、クマイチルートを自転車で２００キロ以上周遊して走行データを提出することや、宿泊や観光施設、飲食店を利用し、宿泊施設のスタンプを一つ以上、かつ観光施設や飲食店、文化財のスタンプを１日一つ以上獲得することなどがある。

　スタンプ押印に協力する「クマイチスタンプラリー協力店」を引き続き募集している。参加無料。スタンプ帳は、クミッチのほか、すさみ町の観光案内所「フロント１１０」にも置き、協力店リストも同時に配布している。

　ベテランサイクリストでなくても体力のある一般の人なら達成できるような、スタンプラリーのモデルコースを作るため、８月下旬に実施するモニターツアー（３泊４日）のボランティア２人も募集する。詳細はクミッチのＳＮＳで告知する。

　問い合わせは、上富田サイクルステーション・クミッチ（０７０・５５４０・４１１６）へ。