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無洗米で妊婦を応援 町内事業所からの寄付を活用、和歌山県上富田町

妊婦に贈る金芽米を持つ(左から)奥田誠上富田町長、有本和貴光和設備社長、関博行東洋ライス企画広報部長=2日、和歌山県上富田町朝来で
妊婦に贈る金芽米を持つ(左から)奥田誠上富田町長、有本和貴光和設備社長、関博行東洋ライス企画広報部長=2日、和歌山県上富田町朝来で
 和歌山県上富田町は本年度から、妊婦の応援事業として、町内に営業所がある配管工事業「光和設備」(本社・田辺市)の寄付を活用し、町内の妊婦に東洋ライス(本社・和歌山市)の無洗米「金芽米」をプレゼントする。


 光和設備が母親が安心して子どもを産み、育てる環境づくりに寄与したいという思いから、企業版ふるさと納税として町に100万円を寄付し、今回の事業に至った。

 金芽米は、独自の精米技術で胚芽の舌触りの良くない部分を除くなどした米。栄養があり、無洗米で水を使わないので環境にも優しいとされる。

 また、妊婦にプレゼントする金芽米は、町内産の玄米を商品化したもので、地産地消の農業振興にもなるという。町は今年2月から、学校給食に金芽米を導入している。

 妊婦応援事業は、4月1日以降に届け出があった町内の妊婦が対象。母子手帳を交付する際、金芽米5キロ(約2千円)を4袋プレゼントする。必要に応じて職員が申請者の車両まで運ぶ。

 本年度の事業費は年間の母子手帳発行数が平均120~130人分だとして、寄付金と合わせて150万円の予算を計上した。来年度以降も、ふるさと納税を充当して事業を継続する方針。

 2日に町役場で記者発表があり、東洋ライスの関博行企画広報部長は、金芽米の特徴や、県内では上富田町を含めて4自治体が学校給食に金芽米を採用しており、今回の上富田町のような妊婦へのプレゼント事業は県内では初めてであることを説明した。

 光和設備の有本和貴社長は「金芽米は栄養たっぷりでおいしいと知り、児童だけでなく妊婦さんにも食べていただいて、健康づくりを応援したいと考えた。子どもを安心して育てられる町づくりの一助になれば」と語った。

 奥田誠町長は「妊婦の皆さんや家族の健康づくりに役立てていただければ。今後もさまざまな子育て支援と施策で、皆さんの笑顔と健康につながるよう取り組みたい」と語った。

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