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熊野三山を「まちあるき」 若者目線のマップも、スタンプラリー開始

デジタルスタンプラリーに合わせて大学生が取材をして作った「熊野三山まちあるきマップ」(和歌山県新宮市で)
デジタルスタンプラリーに合わせて大学生が取材をして作った「熊野三山まちあるきマップ」(和歌山県新宮市で)
 世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の登録20周年を迎える7日から、和歌山県の熊野三山観光協会と大学生が協力した記念事業「熊野三山まちあるきデジタルスタンプラリー」が始まる。熊野三山などを巡ってスタンプを集めると記念品や特産品を贈呈。より楽しく巡れるようにと、大学生が現地を取材して編集した「熊野三山まちあるきマップ」も完成した。

 熊野三山観光協会は熊野本宮観光協会と新宮市観光協会、那智勝浦観光機構、県で構成する。昨年度、和歌山大学観光学部と京都産業大学経営学部の学生からアイデアを募った。学生たちはスタンプラリーの対象スポットなどを選んだり、現地を取材したりして準備を進めていた。

 スマートフォンの無料アプリ「SpotTour(スポットツアー)」を使いながら、各地を巡ってスタンプを集める。対象スポットは世界遺産や飲食店、観光施設などを、3市町それぞれ12カ所ずつ設定。集めたスタンプの数に応じて、木札ストラップ(スタンプ3個)や紀州材フォトスタンド(同5個)などの景品を贈る。期間は11月30日まで。

 「熊野三山まちあるきマップ」はB5サイズのカラー12ページ。世界遺産の概要や対象スポット、写真映えする寄り道スポットといった情報を写真や地図、イラストを活用しながら紹介している。1万部作り、3市町の観光協会や道の駅などで無料配布する。

 大学生としてこの取り組みに参加し、この春から県職員になって担当している東牟婁振興局地域づくり課主査の新田きらりさん(22)は「学生らしくポップで親近感のある感じで、熊野三山エリアの魅力を伝えることができると思う。実際に歩くことで気付く魅力はたくさんあるので、もっと好きになってもらえたらうれしい」と話している。
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