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まき割小屋で地域交流 住民有志が整備、和歌山県龍神村

住民有志が設けたまき割り小屋。気軽に集まれる地域の交流の場となっている(和歌山県田辺市龍神村宮代で)
住民有志が設けたまき割り小屋。気軽に集まれる地域の交流の場となっている(和歌山県田辺市龍神村宮代で)
 和歌山県田辺市龍神村の上宮代区の住民有志が、交流の場を兼ねた、まき割り小屋を整備している。山あいの景色を一望できるウッドデッキを設けており、地域の住民が集まってコーヒーを飲んだり、おしゃべりを楽しんだりしている。


 中山間地域の交流の場にできればと、まきストーブを利用している上宮代区の住民5戸が資金を出し合い、共同で設けた。区の出身者からの寄付も受けて、元大工の住民が中心となり、3月ごろから協力して小屋を建て始めた。

 木造で、広さは約60平方メートル。龍神村の木材を使用しており、5戸で消費するまきを保管している。まきを割る作業中、声をかけてくれて立ち寄る住民も多く、「ここで本を読みたい」という意見も出たことから、座って会話ができるようウッドデッキを造った。少しずつ完成に近づいており、ゆくゆくは壁やまきストーブも設けるという。

 住民有志の一人で、ストーブや風呂にまきを利用している松場英さん(67)は「集まった住民で生活の知恵を出し合ったり、情報を交換したりする場にもなっている。田舎にはお金に換えられない素晴らしいものがたくさんあり、そういった『田舎らしさ』も共有していきたい。垣根なく、地域の人が集まってきやすい雰囲気づくりにも取り組みたい」と話した。

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