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【動画】全国へ広がれ「梅の日」 紀州梅の会、記念行事でアピール、和歌山

 故事にちなんで制定された「梅の日」の6日、梅産地の和歌山県みなべ町や田辺市の団体でつくる「紀州梅の会」は、東京都の市場でフェアを開いたり、京都市や地元の神社に梅を奉納したりして、梅の日であることや、全国一の生産量、ブランドの南高梅を誇る産地をPRした。 


 この日、東京の大田市場では「和歌山の梅フェア」を開催。紀州梅の会会長の真砂充敏市長や副会長の山本治夫JA紀南組合長、平安衣装を着た「梅娘」の田辺市職員やJA紀南職員が参加し、市場関係者に出荷ピークを迎える青梅や、本場の梅干しなどをアピールした。

 真砂市長はあいさつで「今年は着果量が少ない上に、ひょうやカメムシ被害などで秀品率が低くなり、産地としては大変厳しいが、一生懸命、供給に力を入れている。少し傷があっても梅酒や梅ジュースを作るのには支障がないことをご理解いただきたい」と呼びかけた。

 京都市の下鴨神社と上賀茂神社への南高梅の奉納のほか、都内や京都市内で梅干し配布による「お中元には梅干しを」と題したPR、SNSを使った「梅の日」一斉発信の取り組みもあった。

 また「梅の日」を記念し、田辺市の新庁舎では3日から6日まで、日没後、上部にある「田辺市」の看板付近のライトを、青梅をイメージして緑色に点灯させた。

■地元神社でも神事

  田辺市本宮町の熊野本宮大社や、みなべ町の須賀神社では式典があった。

 熊野本宮大社であった梅の日記念式典には、紀州田辺梅干協同組合の組合員や上富田町の奥田誠町長、田辺市の林誠一副市長ら約50人が参列した。

 梅漬神事では、関係者が順番にたるの中に南高梅の青梅約30キロを入れ、九鬼家隆宮司が塩を振りかけたり、お神酒を注いだりして漬けた。この梅はいったん持ち帰り、梅干しに加工した上で秋に改めて奉納する。

 九鬼宮司は「梅の日が皆さん方に浸透し、健康食品の一番バッターである素晴らしい梅が全国に波及することを祈念したい」とあいさつ。紀州田辺梅干協同組合の前田雅雄理事長も、今年は近年まれに見る不作であることを説明した上で「継続してPR活動に力を注いでいきたい」と呼びかけた。

 境内では関係者が個包装の梅干しを参拝者に配り、本場の梅をアピールしていた。
*  *

 「梅の日」は紀州梅の会が、日本記念日協会の承認を受け、2006年に制定した。
東京都の大田市場で、梅干しやパンフレットを並べ、産地をPRする和歌山県の「紀州梅の会」会長の真砂充敏田辺市長(右)=6日、東京都で、紀州梅の会提供
東京都の大田市場で、梅干しやパンフレットを並べ、産地をPRする和歌山県の「紀州梅の会」会長の真砂充敏田辺市長(右)=6日、東京都で、紀州梅の会提供
神事で梅に塩を振りかける九鬼家隆宮司(6日、和歌山県田辺市本宮町で)
神事で梅に塩を振りかける九鬼家隆宮司(6日、和歌山県田辺市本宮町で)
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