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ヒョウタン栽培継承へ 地元児童や高校生、和歌山・上富田町

老人クラブのメンバーや熊野高校の生徒に手伝ってもらいながらヒョウタンの苗を植える岡小学校の児童(8日、和歌山県上富田町岡で)
老人クラブのメンバーや熊野高校の生徒に手伝ってもらいながらヒョウタンの苗を植える岡小学校の児童(8日、和歌山県上富田町岡で)
ヒョウタンの町をPRする橋の欄干のモニュメント
ヒョウタンの町をPRする橋の欄干のモニュメント
町のマスコットキャラクター「ひょうたんせんぱい」
町のマスコットキャラクター「ひょうたんせんぱい」
 和歌山県上富田町の岡地区で長年栽培され、町の特産品となっているヒョウタンを、地元の岡小学校の児童や熊野高校の生徒らも一緒になって育て、継承する取り組みが始まった。


 岡老人クラブによると、ヒョウタンは縁起物で、1970年ごろから栽培が始まり、道の駅やイベントで販売するなどし、会員の生きがいづくりとなっている。町のマスコットキャラクター「ひょうたんせんぱい」も岡で誕生したとされる。

 今回、町内の一般社団法人紀州くちくまの未来創造機構(浦聖治代表理事)が、子どもたちも一緒になって地域ぐるみで栽培、継承に取り組んでいこうと、関係者に声をかけ、取り組むことになった。

 同機構が種を買い、それを4月に熊野高校の農業クラブの生徒がまいて、15センチほどの苗27本を育てた。8日に、農業クラブの2年生5人が岡小学校の5、6年生27人にポットに入った苗を手渡し、老人クラブや学校運営協議会のメンバーと共に岡小学校駐車場の一角の畑に植え付けた。5年生の松場梛泰君(10)は「いっぱいヒョウタンができたらいいな。大事に育てたい」と話した。

 取り組みは毎年継続し、小学校では老人クラブの助言を受けながら育てる。秋に収穫、加工したヒョウタンをイベントで販売して、収益を図書購入に充てていければと考えているという。

 岡小の山本義二校長(57)は「地域の取り組みが継承され、地域づくりに子どもたちが参加することで、郷土愛を育むことにつながれば」と期待した。

 岡老人クラブの山本明生会長(73)は「老人クラブの活動と子どもたちの取り組みがうまく融合し、地域の発展につながれば。クラブの先輩方が築いてきたのを、子どもたちにも受け継いでいってもらえたらうれしい」と語った。

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