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4人立候補、激戦幕開け 28日投開票、和歌山・白浜町長選

井本司候補(左上)、鈴木彬人候補(右上)、井澗誠候補(左下)、大江康弘候補(右下)
井本司候補(左上)、鈴木彬人候補(右上)、井澗誠候補(左下)、大江康弘候補(右下)
 任期満了に伴う和歌山県白浜町長選は23日、告示された。元衆院議員秘書の井本司氏(32)、元参院議員秘書の鈴木彬人氏(31)、現職の井澗誠氏(69)、元参院議員の大江康弘氏(70)の4人が立候補を届け出た。投票日は28日で、即日開票される。


 立候補の届け出を済ませた4候補は小雨が降る中、第一声。その後、選挙カーに乗り込み、町内を巡って支持を呼びかけた。

 全国的にも知られる観光地、白浜のかじ取りを決める選挙。4候補は、新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ観光の振興策をはじめ、防災対策や少子高齢化対策などを訴えた。4候補による町長選は2006年3月の旧日置川町との合併以降最多。

 投票は町内35カ所で午前7時から始まる。終了時間は午後4時、5時、6時と地域で異なる。

 開票所は同町阪田の白浜会館。開票作業は午後8時から始まり、9時半までには結果が確定する見込み。

 22日現在の選挙人名簿登録者数は1万7405(男8190、女9215)人。

 期日前投票は24~27日、町役場本庁舎と日置川拠点公民館である。時間は午前8時半~午後8時。
   ◇

 町長選に立候補した4氏の選挙事務所の所在地と電話番号は次の通り。

 井本司氏=白浜町1349の3。080・1176・3939

 鈴木彬人氏=白浜町堅田1484の1。0739・34・2705

 井澗誠氏=白浜町3771の12。0739・33・2612

 大江康弘氏=白浜町1162の60。090・3830・8416

【4候補の第一声】



氏名、投票日現在の満年齢、党派・現新別、当選回数(丸数字)、職業・肩書(経歴)、最終学歴、住所の順。敬称略。

井本 司(いもと つかさ)(32) 無新 
 元衆院議員秘書(漁協理事)、京都産業大卒、日置

若い力で立て直し

 訴えたいことは幾つもある。まずは少子高齢化問題。徹底的に追究し若い力で食い止めたい。団塊の世代は平均75歳に突入。5年、10年後には生活に支障を来す人が増えてくる。各市町村で人口が増えたモデルはある。子育て世代、高齢者世代、経済、防災にしっかり取り組み、人口減少を食い止めたい。

 第1次産業を復活させ、商品が日本中駆け回るようにしたい。ふるさと納税の強化を図り、産業基盤の衰退を食い止め、所得を上げられるようにしたい。観光立町の立て直しを若い力で頑張りたい。残された時間はそうない。立ち上がれふるさと、立ち上がれ白浜。

鈴木 彬人(すずき あきひと)(31) 無新
 元参院議員秘書、同志社大卒、庄川

行動力と結果で示す

 特定の業界や団体、政党に手を引いてもらい今日まで来たわけではない。自らの意志で、足で、一軒ずつ皆さま方の声に耳を傾け、これからの白浜、紀南地域を皆さまと共に考え、前へと進めていく。

 10年、20年先、自分のしたことに責任を負える自分たちが先頭に立ち、子どもや孫の世代に、この魅力ある町を受け継いでいかなければならない。自分にはその責任があると心に言い聞かせ、今日まで来た。

 資源を生かし、白浜町を発展へと導く。弱冠31歳だが、行動力と結果で示していく。皆さま方の思いを投票用紙にのせ、私を町役場へと送っていただきたい。

井澗 誠(いたに まこと)(69) 無現(3)
 町長(白浜町教育委員、土木建設会社社員)、早稲田大卒、湯崎

コロナ禍から脱却を

 この3期12年間で成果の出たもの、出なかったものがある。次の4年間が大変重要になる。

 まずは防災対策。各地で地震が発生したが、ひとごとではない。南海トラフ巨大地震への備えを一層進め、安全安心のまちづくりを成し遂げたい。

 そして、コロナ禍からの脱却。先手必勝で国内外にアピールし、昨年295万人だった観光客を300万人、400万人と増やしたい。空港の滑走路延長は岸本周平知事と連絡し合っており、全力で協力したい。

 少子高齢化にも立ち向かう。町民目線で、もう一度政治の原点に立ち返って取り組みたい。

大江 康弘(おおえ やすひろ)(70) 無新
 元参院議員(県議、国会議員秘書)、芦屋大卒、堅田

土台から立て直す

 今日まで13回選挙をしてきたが、今日のたすきは重さが違う。45年の私の政治家の集大成で、このような晴れの舞台をつくっていただいた皆さんに、改めて心から感謝申し上げたい。

 先週、岸本周平知事と話をし、空港の滑走路延長を言っていただいたことに、私は役場に対策室をつくると約束した。滑走路延長は必ず、われわれのふるさとを発展に導いてくれると確信している。旧空港も、航空自衛隊に来てもらい防災拠点にしたいと申し上げた。

 失われた12年の白浜町をしっかりと土台から立て直し、強い基盤をつくる。最後のご奉公、ご恩返しをやらせていただきたい。
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