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思いやりある運転を 春の交通安全運動始まる

ドライバーに啓発品を手渡す白浜町交通安全母の会の会員ら(5日、和歌山県白浜町で)
ドライバーに啓発品を手渡す白浜町交通安全母の会の会員ら(5日、和歌山県白浜町で)
 春の全国交通安全運動が6日、始まった。15日までの期間中、和歌山県内各地で事故防止に向けた啓発活動がある。歩行者優先意識の徹底や、「思いやり・ゆずり合い」運転の励行などに重点を置く。


 県警によると、今年県内であった交通事故は4日時点で308件。うち死者は7人で、負傷者は346人。昨年は3月末時点で287件で、死者は5人、負傷者は339人だった。

 運動の開始に先立ち、白浜町交通安全対策推進協議会(会長=井澗誠町長)は5日、白良浜沿いの県道で街頭啓発をした。ゲストとして県出身のお笑いコンビ「すみたに」も参加し、通りを走る車の運転者に「気を付けて運転してくださいね」と声をかけながら反射材や啓発チラシなどを配った。

 街頭啓発前の出陣式では、井澗町長(69)が「電動キックボードが公道を走行できるようになるなど、目まぐるしく変わる交通情勢の中、一人一人の交通安全意識の高揚が必要不可欠である」とあいさつ。白浜署の中田聖署長(53)は「運動の重点を強力に推進し、街頭における交通安全指導などを行うとともに、飲酒運転や重大事故に直結する危険性の高い違反の取り締まりを強化する」と述べた。

 この日は上富田町でも街頭啓発があったほか、田辺市では田辺署員と「すみたに」による交通安全教室も開かれた。

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