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75歳以上は100円 4月から和歌山・串本のコミュ二ティーバス

町役場前で停車する2台のコミュニティーバス(和歌山県串本町サンゴ台で)
町役場前で停車する2台のコミュニティーバス(和歌山県串本町サンゴ台で)
 和歌山県串本町は4月から、町内で運行しているコミュニティーバスの運賃を75歳以上の高齢者を対象に現行の200円から100円に割引した。全路線が対象で、支払時に後期高齢者被保険者証を提示する必要がある。


 コミュニティーバスは2015年10月から土日曜、祝日、年末年始に関係なく毎日運行している。現在、同町サンゴ台の町役場を始発・終点として、和深▽潮岬・出雲▽大島▽佐部・上田原―の4路線あり、一部でフリー乗降の区間を設けている。

 町企画課によると、4路線の利用者はコロナ禍前の18年度が11万9739人、21年度は8万8846人。22年度は経済対策で1~3月を無料にしたこともあり、10万5748人まで復活した。23年度は2月末までに8万9956人が利用。潮岬・出雲線の利用が最も多く、22年度は4万3462人だった。

 買い物や通院など生活交通として高齢者が多く利用しており、割引の要望は以前からあったという。今回、町は経済的な負担軽減や、外出を促し社会参加することによる生きがいや健康づくりを目的に変更に踏み切った。

 町の試算では、割引によって年間300万円ほどの減収になるという。障害者手帳を持っている人や、JR串本駅―町役場間の利用などは、元々の運賃が100円のため割引できない。

 町企画課の担当者は「今回の割引をきっかけに、コミュニティーバスを生活の中に取り入れてみてほしい。24年度はバスの新調や、利用者の要望をできるだけ取り入れたダイヤ改正を検討している。より使いやすくしていきたい」と話している。

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