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「命の道」4車線化の着工式 阪和道の印南-南紀田辺、和歌山

くわ入れの儀式をする出席者(和歌山県田辺市文里2丁目で)
くわ入れの儀式をする出席者(和歌山県田辺市文里2丁目で)
阪和道4車線工事区間
阪和道4車線工事区間
 阪和自動車道の印南インターチェンジ(IC)―南紀田辺ICのうち約8・7キロで4車線化工事が始まるのに際し、西日本高速道路(ネクスコ西)は13日、和歌山県田辺市文里2丁目のホテルで着工式を開いた。能登半島地震で道路の重要性が再認識される中、出席者からは「命の道」の早期完成を期待する声が上がった。

 ネクスコ西が4車線化するのは、印南―みなべ間の約6・5キロと、みなべ―南紀田辺間の約2・2キロ。県内の阪和道では唯一、片側1車線が残る区間。完成すれば上下線が分離して安全性が高まるほか、渋滞の緩和も期待できるとされる。

 トンネルは6本、橋は五つ新たにできる。完成時期は未定。ネクスコ西は「見通しが立った段階でお知らせしたい」としている。

 ネクスコ西によると、印南町に造る「切目川橋」(延長約400メートル)の下部工事を2月に始める。現在はその準備工事をしている。このほか、みなべ町を通る東岩代、西岩代の両トンネル工事も発注済みという。両トンネルの工期は2028年4月まで。

 着工式には約130人が出席。工事の無事や安全を祈願し、くわ入れの儀式などをした。

 ネクスコ西の前川秀和社長は「一日も早い完成を目指す」。岸本周平知事は「1車線区間の渋滞が解消され、観光、産業にプラスになることを期待している」と話した。

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