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【動画】大きな張り子ゆらゆら 川湯温泉で供え物、和歌山・田辺市本宮町

 和歌山県田辺市本宮町の川湯温泉で12日、大塔川をまたいで巨大な張り子などがつり下げられた。今年の干支(えと)の「辰(たつ)」にちなんだり、今年迎える世界遺産登録20周年を祝したりしたものなど計10点で、2月中旬まで掲げる予定。

 毎年1月12日に営まれる川湯温泉の守り本尊という川湯十二薬師の祭りの一環。張り子などは「揚げ物」と呼ばれる供え物で、この時季の風物詩としても親しまれている。

 揚げ物は全長4メートルほどある龍のほか、野菜やアニメキャラクターなどをモチーフにした張り子、元日に発生した能登半島地震の復興を祈願する絵馬などがある。地元の宿泊施設や本宮行政局、熊野本宮観光協会がそれぞれ制作。川にかかるつり橋沿いにワイヤとしめ縄を張ってつり下げた。

 川湯自治会の小渕昇会長(78)は「皆さんが伝統を守ろうと、それぞれ立派な揚げ物を作って奉納してくれてうれしい。今年は昇り龍のように川湯温泉が栄えることを願っている」と話していた。

川湯温泉を流れる大塔川をまたいで掲げられた張り子など(12日、和歌山県田辺市本宮町で)
川湯温泉を流れる大塔川をまたいで掲げられた張り子など(12日、和歌山県田辺市本宮町で)
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