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浦島観光ホテルを買収 東京の企業「白浜空港を拠点に活性化」、和歌山

和歌山県那智勝浦町の宿泊施設「ホテル浦島」(日本共創プラットフォーム提供)
和歌山県那智勝浦町の宿泊施設「ホテル浦島」(日本共創プラットフォーム提供)
 東京都千代田区の企業「日本共創プラットフォーム」(JPiX)は、和歌山県田辺市本宮町や那智勝浦町で四つの宿泊施設を経営する三重県紀宝町の「浦島観光ホテル」の全株式を譲り受ける形で買収する。


 和歌山市内で1日、JPiXの冨山和彦社長や浦島観光ホテルの成田安弘社長らが会見して発表した。両社は11月に株式譲渡契約を締結しており、譲り受け完了は12月末ごろを見込んでいる。買収額は非公表。

 4施設は、田辺市本宮町の「山水館川湯みどりや」(90室)と「川湯まつや」(78室)、那智勝浦町の「ホテル浦島」(391室)と「万清楼」(30室)。いずれも世界遺産の宿場であり、地域を代表する宿として親しまれてきた。従業員の雇用は維持するという。

 JPiXは、白浜町の南紀白浜空港を運営する「南紀白浜エアポート」の株式の93・3%を取得している。今回の買収を踏まえ、白浜空港を拠点とした周遊観光、南紀エリアの活性化を実現させたいとしている。

 冨山社長は県出身。コンサルティング会社「経営共創基盤」グループ会長を務めている。同社がJPiXへエアポート社の株式を譲り渡していた。

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