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EUや日本との関係を講演/スペイン大使館の参事官/田辺高校

アントニオ・カサードさんから話を聞く1、2年生(田辺市学園で)
アントニオ・カサードさんから話を聞く1、2年生(田辺市学園で)
 田辺市学園の田辺高校で、スペイン大使館の政治担当参事官、アントニオ・カサードさんが欧州連合(EU)や日本とスペインのつながりについて英語で講演した。1、2年生640人が通訳を介して話を聞いた。

 駐日欧州連合代表部の事業で、日本の高校生にEUや日本との関係をより身近に知ってもらおうと、EUやその加盟国の大使館員を学校に派遣している。

 講演でアントニオさんは「EUは第2次世界大戦後、再び戦争が起こらないように欧州を統一された場所にしたいという思いから生まれた。民主主義と繁栄を求め、加盟国が次々と増えていった」と説明した。

 「現在、28カ国が加盟し、さまざまな文化、習慣、言語が存在する。議会や司法裁判所など圏内共通の機関が設けられており、対外的にも人道支援、環境問題などに取り組んでいる」と話した。

 次にスペインについて、多様性や近代性、有名なアーティストやスポーツ選手などを紹介。昨年にスペインと日本は外交関係樹立150年を迎えたことを話し、日本との共通点として熊野古道とその姉妹道・スペインの「サンティアゴ巡礼道」を挙げた。

 2年生の井戸瑛莉子さんは「EUの歴史や、日本とスペインの共通点を詳しく知ることができた。スペインにより興味を持ち、行きたくなった」と話した。

 講演後、少人数での質疑応答があり、有志の生徒がアントニオさんに英語で質問して理解を深めた。

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